エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(NTT Com)(株)と(株)日立製作所は22日、ネットビジネス事業者向けの電子商取引サービス分野で提携に合意したと発表した。
提携の内容は、NTT Comが提供している電子認証サービス“BLADE”と、日立が提供しているネットビジネスプラットフォーム構築支援サービスの“TWX-21 基盤提供サービス”を相互連携させるというもの。“BLADE”の電子契約、電子公証サービスと、“TWX-21 基盤提供サービス”の顧客管理、課金管理サービスをリンクさせることにより、ネットビジネスを立ち上げようとしている事業者を対象に、コンサルティングからシステムの開発・構築・運用・アフターケアまで一貫したサービスを提供できるようになるという。
また今後、ネットビジネス事業者のニーズに応じて、両社がそれぞれ提供するサービスやノウハウを組み合わせた、最適なシステムソリューションの提案を推進していくという。サービスの提供開始時期は、秋ごろを予定している。
各社の役割は以下の通り。NTT Comは、“BLADE”の持つ電子認証プラットフォームをベースとした電子契約や電子公証などのサービスを、ネットビジネス事業者に提供する。これにより、現実社会での商取引と同様の信頼性を保った状態で、ドキュメントのやり取りを行なえるようになるという。また“BLADE”を販売する際に、日立の“TWX-21 基盤提供サービス”を紹介し、共同でシステムを提供するとしている。そして日立は、“TWX-21 基盤提供サービス”を提供する際に、電子認証プラットフォームの一つとして“BLADE”を提案する。
両社は、将来的には“BLADE”の電子契約、電子公証サービスを、日立の企業間ビジネスメディアサービス“TWX-21”のサービス商品として、“TWX-21”の会員企業向けに提供することも検討している。