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OSDL、データセンターLinuxおよびキャリアグレードLinuxの要件定義を公開

2002年08月16日 21時20分更新

文● 編集部

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米Open Source Development Lab(以下、OSDL)は、データセンターでのLinux利用の指針とビジョンを策定する「データセンターLinuxワーキンググループ」を設立し、金融サービスに特化した取り組みの内容を示したホワイトペーパー「Data Center Linux Technical Scope White Paper」と要件定義「Data Center Linux Requirements Definition V0.5」を発表した。また、キャリアグレードLinuxのための「Cariier Grade Linux Requirements Definition V1.0」と「Carrier Grade Linux Architecture Specification V1.0」の策定が完了したことを発表した。

「データセンターLinuxワーキンググループ」は、おもに金融サービス業界をターゲットに、要件評価や技術開発のロードマップ策定などを行なう。今回発表された「Data Center Linux Technical Scope White Paper」では、ターゲットとするアプリケーション分野、検討する技術的課題、技術標準への準拠などといった課題が述べられている。また、「Data Center Linux Requirements Definition V0.5」では、機能の分類と優先順位、機能性の向上やシステム強化といった目標を含むプラットフォーム用件が定義されている。

「キャリアグレードLinuxワーキンググループ」は、通信分野でのLinuxプラットフォーム構築を推進するために創設されている。今回公開された「Cariier Grade Linux Requirements Definition V1.0」では、優先度を3段階に分け、それぞれスタンダード、プラットフォーム、可用性、サービス、ツール、パフォーマンスに関する要件定義をまとめている。また「Carrier Grade Linux Architecture Specification V1.0」では、キャリアグレードLinuxの主要な特徴について、可用性、サービス、パフォーマンスとスケーラビリティ、ツール、標準の5項目に分けてコンセプトや将来性をまとめている。

それぞれの文書はOSDLのWebサイトから入手することができる。

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