Serial ATA対応IDE RAIDコントローラカードの登場から約半月。今度は初のSerial ATAインターフェイスカードが高速電脳で展示され始めた。ATA‐Serial ATA Bridgeを搭載しない、初のSerial ATAネイティブ対応製品だ。店頭ポップによる予価は1万円以下。
裏面にもベンダ名や製品名を伺わせる記載はない |
同店によるとこの製品はアキバでもよく知られたマザーボードベンダが持ち込んできた製品ながら、カード自体の出自や製品名は不明。モックアップではなく動作する製品とされているものの、ドライバがなく、Serial ATA接続のHDDもないため動かしようがないという状態にある。
Sil3112 |
そんなカードが搭載するのはSilicon Image製のPCI‐Serial ATAホストコントローラ“Sil3112”。1500Gbitの帯域幅を持つ第1世代規格“Ultra SATA/1500”をサポートするチップだ。Sil3112自体はソフトウェアRAIDにも対応しているが、カード自体はあくまでインターフェイスカードであるようだ。カード上にはSerial ATA端子を2つ持ち、最大2台までのSerial ATAデバイスを接続できる。
Serial ATA端子×2 |
高速電脳によると、このカードはすでにSilicon Imageのバリデーションを通過。8月中旬にもATAのほかSerial ATAをもサポートする新型「Barracuda ATA V」の発表を控えているとされるSeagateのバリデーション待ちとなっており、Seagateのチェックをパスした段階で販売が始まる予定だという。「(ケーブルやパラレル変換アダプタをセットにした場合の)予価は1万円以下だが、Serial ATAカード単体とドライバCD-ROMだけバルク扱いで登場する可能性もあり、その場合は5000円以下になる予定」(同店)とのこと。Serial ATAカードは、これまで登場してきたパラレルインターフェイスのATAインターフェイスカードとそう変わらない価格で購入できることになるのかもしれない。
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