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MCS、エム研、IBE、電子著作権管理システム『Gibraltar』を発売

2002年08月02日 17時11分更新

文● 編集部

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メディア・クルーズ・ソリューション(株)、(株)エム研、(株)アイ・ビー・イーは1日、インターネット上で流通するMPEG-2形式のコンテンツの不正利用を防ぐためのDRM(Digital Rights Management:電子著作権管理)システムパッケージ『Gibraltar(ジブラルタル)』を共同で開発し、9月中旬に発売すると発表した。価格は、コンテンツを暗号化するパッケージャー、ライセンスサーバー、500ストリーム(同時)Gibraltarプレーヤーの標準構成で3500万円。対応するビデオ配信サーバーは、米Kasenna社の『MediaBase』。

『Gibraltar』は、コンテンツの暗号化、ビデオ配信サーバーのアクセス制御、ライセンス発行、DRM対応MPEG-2プレーヤーの4モジュールで構成される。まずコンテンツの暗号(スクランブル)処理を行ない、暗号鍵をコンテンツデータベースに登録する。暗号化されたコンテンツはビデオ配信サーバーに転送され、マルチキャスト/ライブ/オンデマンド配信される。専用プレーヤーがライセンスサーバーから暗号鍵を受け、受信したコンテンツを再生時に復号化する。

同システムでは、暗号方式が最新版であるかをライセンス交換時にチェックする。ライセンス発行のタイミングをコンテンツ配信の前または後に行なえるため、ニュースは無料、音楽番組は有料など、番組単位で制御できる。ストリーミングサービス以外のGame、静止画などのダウンロードサービスや暗号化されたコンテンツのCD-ROMでの配布などのサービスにも適用が可能。Windows Media TechnologiesやReal Systemに対応した他社のDRMシステムと管理システムを共通化するなどのカスタマイズも可能で、日本オラクル(株)が開発したDRMゲートウェイとの統合も既に実現しているという。

なお、英Thirdspace Living社の『OVS』や米On2 Technologies社の『TrueCast Server』などのビデオ配信サーバーにも順次対応する計画としている。

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