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人気の美少女ゲームシリーズが今度はスクリーンに登場! 『Piaキャロットへようこそ!! 劇場版 ~さやかの恋物語~』

2002年08月01日 18時34分更新

文● 隊長

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劇場版『Piaキャロットへようこそ!! 劇場版~さやかの恋物語~』の公開時期は今秋で、ワーナー・マイカル板橋など4劇場での特別限定ロードショーが予定されているという。配給はオメガ・ミコット(株)が行なう。発表会では劇場版の予告ビデオが上映されたが、オリジナルの雰囲気を壊さないキャラクターと舞台設定になっているようだ。このプロモーションビデオは公式ウェブサイトからダウンロードできる。

このアニメーション作品は、独自の世界を作り上げた大ヒット美少女ゲーム作品がベースであるだけに、ゲームをプレイしたことのあるユーザーとしては、オリジナルの雰囲気を壊していないかが気がかりなところ。その点について、監督のムトウユージ氏は、「オリジナルのゲームに登場するキャラクターやコスチュームが、とても可愛いので、それをアニメーションでも“はずさない”ように気を付けた」ということなので期待してもよさそうだ。

ムトウ監督
監督のムトウユージ氏。過去の作品は劇場版『ぼのぼの』や、『3丁目のタマ、うちのタマ知りませんか?』『みすてないでデイジー』など

作品の見所としてムトウ氏は「さやかは引っ込み思案な女の子だが意固地なところもある。そういう女の子らしい可愛いところを映画で表現したい」と、魅力的なキャラクターになるように制作する意向を示した。またムトウ氏は、「この作品は、ある意味“水モノ”。登場する女の子の気持ちは水に喩えられるのではないか。沼のように沈殿している気持ちの落ち込みとか、激しい雨が降っているような感情の高ぶりなどを映像だけでなく全体で表現できれば」と述べた。

かかずゆみさん
ヒロインの高井さやかを演じる声優の、かかずゆみさん。この役柄はオーディションで選ばれたそうだ。ちなみにオリジナル版ゲームのさやか役は永見はるかさんが声をあてている。オリジナルのさやかの声を聞き慣れたファンに、かかずさんの声は受け入れられるかも気になるところ

ヒロインの高井さやかを演じるにあたって、かかずさんは、「これだけ人気のあるゲームのヒロインということもあって、プレッシャーを感じています。オーディションを受けたときには普通の等身大な女の子を演じるよう努力しましたが、それが難しかったですね。オリジナルのゲームを遊んだことはないのですが“私なりのさやか”を演じていきたい」と意欲を示した。

かかずさんを選んだ理由についてムトウ監督は、「オーディションで“この人だ! この人しかいない!”というインスピレーションを感じた。一途で優しいさやかをうまく演じてくれると期待している」と説明した。ムトウ監督の中にある、さやかのイメージと、かかずさんの声がピッタリだったということのようだ。

倖月美和さ
愛沢ともみ役の倖月美和さんは、オリジナルのWindows版Piaキャロ3と同じキャスティングだ。ゲームでのともみは、プレイヤーを「お兄さん」と慕ってくるキャラクターだが、そのイメージは映画でも再現されるらしいので、ともみファンは安心(?)だ

倖月さんは、ともみを演じるにあたって「映像として動くともみを見るのは自分自身も初めてなので期待しています。ともみは身近にいそうなキャラクター。可愛くて現実感のあるところが人気の秘訣。泣き虫でワガママ、でも可愛いともみを、うまく表現したい」と、オリジナル版のゲームで定着している、ともみのイメージを大事にしつつ、より魅力のあるキャラクターにできるよう演じたいと述べた。

Reicaさん主題歌とエンディングテーマを歌うReicaさん。「キャラクターやコスチュームが、とっても可愛いですね。もし、このお店が本当にあるのなら、ぜひ私もバイトしてみたいですね」

映画のテーマ曲『I wish』と『close to you』は、もともとReicaさんのマキシ・シングルの収録曲で、キヤノンのレーザープリンター『LBP-2810』のTVCM(長谷川京子が出てたやつ)で流れていたのを監督が聞いたことが採用のきっかけだったという。それについてムトウ監督は「オリジナル版のゲームの内容と、曲のイメージがピッタリ一致したので、これを映画のテーマ曲として使おうと思った」と、映画の軸となるラブストーリーと、Reicaさんの歌う歌詞が共鳴したからこその採用なのだそうだ。

また、映画版のみに登場するオリジナルキャラクター“みゆき”もあわせて発表された。ゲーム版Piaキャロ3にはない、このオリジナルキャラクターについてムトウ監督は、「みゆきはファミレス(Piaキャロット)の近所に住んでおり、竹を割ったようなサッパリした性格だが、さやかの内面を察することのできる女の子。そのため一歩引いたところから、さやかの一途な気持ちを後押しする役割」と説明。さやかにとっては親友のような存在となるキャラクターのようだ。

肝心のストーリーについてムトウ監督は、「さやかの純愛さに共感できるようなストーリーなので、オリジナルのゲームユーザーはもちろん、中学生や高校生にもぜひ観てほしい」とのこと。オリジナルのストーリーを知らない人でも楽しめる作品になるようだ。

前売り券はワーナーマイカル板橋などの劇場にて発売中で、オリジナルテレホンカード付き鑑賞券が2500円、ポストカード付き鑑賞券が1300円となっている。

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