(株)新潮社は31日、1914年(大正3年)から2000年(平成12年)の間に発刊された、新潮文庫の全作品の目録や書誌情報を収録したCD-ROM付き書籍『新潮文庫全作品目録 1914～2000』を同日付けでに発売したと発表した。価格は6000円で、Windows/Macintoshのハイブリッド版CD-ROMが付属する。また、本書は新潮文庫が創刊から88年を迎えたことによる記念出版。版型は四六判、総ページ数は1472ページ。
 | 『新潮文庫全作品目録 1914～2000』 |
|---|
本書は戦後発行された新潮文庫の全5601書目について、著者名順50音配列と各書に付されている175文字前後の解説文を収録した“第四期新潮文庫全解説編”、1914年から刊行された新潮文庫全557冊の刊行記録リスト“初期新潮文庫目録編”、評論家の紀田順一郎氏が創刊事情とのちの変遷を考察した“『新潮文庫』出版史”、訳・寄稿・解説を含む全筆者を収録した“執筆者書誌総合索引”、“書名索引”で構成されている。
CD-ROMには、約5700点の新潮文庫カバー写真(カラー)と、AND検索、OR検索など複数キーワード書誌全文検索機能が搭載されている。たとえば、宮沢賢治『セロ引きのゴーシュ』で検索すると、その作品が収録されている書籍と、解説や書誌、カバーの画像が表示される。
