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NEC、上肢障害者向けパソコン操作支援ソフト『オペレートナビEX(Ver2.0)』を発売

2002年07月30日 18時19分更新

文● 編集部

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日本電気(株)とNECカスタムテクニカ(株)は30日、キーボード入力やマウス操作が困難な上肢障害者向けパソコン操作支援ソフトウェアの最新版『オペレートナビEX(Ver2.0)』の販売を同日付けで開始したと発表した。価格は5万9800円で、出荷開始は8月13日。バージョンアップ版は9900円。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98 SE/98。対応日本語入力システムはIME 2002(語句補完入力機能は利用不可)/2000/98、ATOK 14/13/12。

インストールしたパソコンのイメージ
『オペレートナビEX(Ver2.0)』

『オペレートナビ』は、テンキーや別売の外部スイッチなど、ユーザーの障害状況に応じた入力スイッチを使用して、パソコン画面上に表示される仮想キーボード“オンスクリーンキーボード”でパソコンを操作し、アプリケーションの利用や文字の入力が行なえるソフトウェア。

カスタマイズ画面例
カスタマイズ画面例

最新版では、これまでキーボード入力やマウス操作が必要だった操作環境の設定を、入力スイッチを使用して行なえるようになった。これにより支援者の協力が無くても、ユーザー自身が50音用/英数字用/アプリケーション用など目的に合わせたオンスクリーンキーボードを作成したり、オンスクリーンキーボード上を移動するカーソルの速度や選択される項目を読み上げる音量・速度などを設定できる。キー登録も簡便化され、一覧表示されたアプリケーションコマンド(“ファイル保存”、“編集”など)や既存文書ファイルの語句などから選択できる。さらに、最初の1~2文字のひらがなを入力すると、その文字で始まる語句を利用頻度の高い順にオンスクリーンキーボード上に表示する“語句補完入力機能”やオンスクリーンキーボード上のカーソルの移動を手動で行なえる“手動スキャン機能”を搭載する。ブラウザーの画面内で読み上げ中の語句を反転表示する機能も追加された。

利用イメージ
利用イメージ

なお、新規ユーザー向け体験版ソフトウェアの無償ダウンロード提供を、8月13日にNECパーソナル商品総合情報サイト“121ware.com”のオペレートナビホームページで開始するほか、専用のフリーダイヤル/電子メール/FAXによる“アクセシビリティ・サポート窓口”を設置し登録ユーザーへのサポートを強化している。

今回の追加機能の多くは、経済産業省の助成“高齢者・障害者等用情報通信機器等開発事業”(事務局:(財)ニューメディア開発協会)の委託にもとづき開発したという。押す/握る/傾ける/吹く/吸うなどの操作によって動作する各種の入力スイッチは、福祉関連製品会社から販売されている。

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