FSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4に対応する“i845G”マザーボード搭載のブックサイズベアボーンPC「MT-DUAL」(型番:MT-1051)がRIOWORKSから登場した。すでにシステムバス533MHz版Pentium 4対応ベアボーンPCは市場に流通しているが、AGPスロットによる拡張性を確保している製品はまだ珍しく、MT-DUALはAGPスロットを持つ点で貴重な製品だと言える。
内部構造。AGPスロットを用意している |
ユニークなドライブベイの仕様だ。前面にはUSB2.0×2を引き出せる |
横置き時のサイズは307(W)×389(D)×89(H)mm。ごく普通のMicroATXブックサイズベアボーンPCといったところだが、5インチ×1、3.5インチ×1、シャドウ×1という一般的な構成でなく、標準でスリムタイプCD-ROMドライブとFDDを用意し、それで空いたスペースに3.5インチHDDベイを2つ用意しているのはユニークな仕様だ。このHDDベイはカートリッジ式になっており、簡易カートリッジにHDDを組み込んで奥に差し入れると、ケース内に用意された80ピンとATAPI端子と4ピンの電源端子と接続されるようになっている。ATAPI接続のためホットスワップは行えず、それどころか、特に電源端子がちゃんと接続されるのか不安になるほどだが、意外にも(?)立て付けは悪くない。ホットスワップ不可でそれほど頻繁にHDDの入れ替えは行われないという前提に立てば、接続仕様についてはまず問題にならないだろう。
簡易HDDマウンタにHDDを取り付けて差し込んでみると、かっちりと留まる。ただし、インターフェイス側、とくに電源端子は繰り返しの利用向きではなさそうで、この点は注意する必要があると思われる |
このほか仕様を見てみると、冒頭で触れたAGPスロット、そしてPCI×3、CNR×1のスロットはすべてLow Profileのみの対応。Biostar製品のOEMと思われるRIOWORKS製品「NU845G」はオンボードではRealtek製のネットワークコントローラを搭載している。電源はAchme製の200W。価格が高いのが気がかりなところで、フェイスで4万4800円、OVERTOPで4万5800円というのは、カードリーダやIEEE1394コントローラなどを装備した他社製品が3万円台前半から販売されているのを考えるとお世辞にも割安とは言えない。AGPスロットと3.5インチHDDベイ×2という個性的な仕様にときめいた人向けのアイテムとなりそうだ。
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