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汎用ファンレスATX電源の展示開始、これで完全ファンレスPCが!?

2002年07月26日 21時16分更新

文● 小磯

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完全ファンレス電源
27日から展示の始まる完全ファンレス電源ユニット

 Eden Platformや小型キューブベアボーンPC静音化の切り札となる可能性を秘めた完全ファンレスATX電源が近日登場予定だ。サンプル品の展示が27日から数日間、CUSTOMと高速電脳で行われる。

 PCのファンレス化を前に大きく立ちはだかるモノのひとつとして挙げられるATX電源。一部のベアボーンPCではファンレス電源の搭載例もある一方で、ファンレス化によるやむを得ない出力低下と、それにともなう相性問題もあって単品販売されるという話しはいまのところなかった。そんな状況にあって今回のATX電源は、相性問題をクリアにし、ほとんどのマザーボードで利用できるのを目標に開発された製品だ。サンプル品ということで、製品名をはじめ、ベンダ名や内部の仕様も明らかになっていないが、高速電脳によると「一般的なATX電源とはコンデンサや回路デザインもまったく変え、ファンレス化と相性問題回避を行った純国産品」だという。



社内動作検証データ
ベンダからショップへ提供されている“社内動作検証データ”。正常動作した旨が記載されている

 サンプル品のサイズは編集部実測値で156(W)×260(D)×48(H)mm(突起物すべて含んだ場合は160(W)×270(D)×52(H)mm)。明らかに一般的なATX/SFX電源とは明らかにサイズが異なるが、これはケース内蔵ではなく、ケースの上に置いての利用が想定されているためであるようだ。実際に、ベンダから両店へ提供されたデータシートによると、室温28℃という環境下でASUSTeKの“i815E B-Step”マザーボード「TUSL2-C」にPentiumIII-1GHzベースのシステムでベンチマークソフト「Superπ」1677万桁計算を完走したとされている。50℃以上になると自動的にシャットダウンする安全装置が働いているとのことで、逆に言えば室温環境下であればまず熱暴走の心配はいらないだろう。サイズからすると、もう少し奥行きが短ければ5インチベイに入りそうだが、ベンダ側ではそういった利用は想定していないもよう。高速電脳ではもう少し奥行きを短くするよう要請しているとのことで、保証外になる可能性こそ高いものの、5インチベイへ内蔵できるようになるかもしれない。



前面 背面 裏面
前面はすっきりと、そして背面もシンプルなデザインのファンレス電源。ケース天板の上に置くのを想定しているためか、底面には滑り止めのゴム足が用意されている
中身
写真向かって左下にスペースの空いているサンプル品。よく見ると「サンプル3」と書かれたシールも見える

 電源のスリットから中を覗いてみると同じようなレイアウトのボードを3枚確認可能。もう1枚置けるようなスペースがぽっかりと空いており、スペースにはかなりの余裕がある。これについてCUSTOMによると「将来的に(このスペースを有効に使って)300~350Wくらいまで対応する」としており、将来にも期待したいところ。なお両店によると、容量200WでPentium 4対応でATX12V端子を用意するモデルは今回のモデルとあわせて現在開発中だという。



電源ケーブル
電源ケーブルは一般的なATXタイプ。ケースの上に置くとなると短いが、これは製品版でもっと長くなる予定だ

 Eden Platform用をうたうケースの中には60WのAC電源を利用できるものも多いが、家庭用AC電源の不安定さなどの理由により、ATX電源ユニットと比較した場合に安定した電力供給を行えない場合がほとんど。それだけに、ATX電源ユニットのままファンレス化を実現したというこの製品が期待を裏切らない仕様で登場するとなれば、PC静音化の切り札として注目を集めるのは間違いないだろう。小型PCのファンレスに興味がある向きは実際に店頭で確認してみるといい。なお予価は「完全に未定」(CUSTOM)、「未定。だが、当店の希望としては2万円前後に抑えたい」(高速電脳)とのこと。両店とも、反響次第ではサンプル版の販売を行う用意があるとしている。

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