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ICD-S1

ICD-S1

2002年09月05日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・山口

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ICD-S1

ソニーマーケティング

オープンプライス(予想実売価格3万2000円)

ソニーマーケティングが、128MBのフラッシュメモリを内蔵したICレコーダ「ICD-S1」を7月21日に発売する。同社の既存のICレコーダICD-BPシリーズからデザインを大幅に変更、幅28mmと非常にスリムになり、全面アルミ製となっている。

パソコンとの連携で
音声データを有効活用

ICD-S1
写真1 片手にすっぽり収まるコンパクトなICレコーダ「ICD-S1」。スリムなので片手でのボタン操作も楽に行える。アルカリ単4形乾電池を2本収納した状態で約65gと軽量。
 ICD-S1には、録音した音声を効率的に利用できる再生機能がいろいろ用意されている。再生速度を変更しても通常の音声とほぼ変わらない音程に調整するデジタルピッチコントロール(DPC)を本体に内蔵。聞き取りにくい部分をスロー再生したり、録音した音声をまとめて早聞きしたりするのに便利だ。再生速度は、遅くするときは5%単位で-50%まで、早くするときは10%単位で+100%まで。再生中の速度変更も可能である。さらに本体のボタン操作で開始と終了位置を設定し、その部分のみリピート再生する、ワンタッチで3秒前に戻すといった機能も装備している。最大録音時間は、サンプリング周波数8kHzのLPモードで約47時間26分、16kHzのSPモードで約17時間47分。

 パソコンにUSBで接続することで、さらにICD-S1の活用の幅を広げることが可能になる。接続キット「ICKIT-W7」(別売5500円)に同梱されているソフト「Digital Voice Editor」は、

  1. ICD-S1で録音した音声データをPCのHDDに保存
  2. 音声データの分割/結合
  3. PC側のMP3/WaveファイルをICD-S1用フォーマットに変換してICD-S1に転送

などの機能を持つ。ICD-S1には、音声データ以外のファイルも保存できるので、PCのポータブルストレージとしても活躍しそうだ。音声認識ソフト(別売)とシームレスに連携して音声データをテキストに自動変換することも可能だ。対応する音声認識ソフトは「DragonSpeech Select Ver.6.0」(アスキーソリューションズ)と「ViaVoice with ATOK15」(日本アイ・ビー・エム)。



Digital Voice Editor
画面1 「Digital Voice Editor」を使うことで、PCとICD-S1の相方向のファイルのやり取りが可能になる。音声データの分割、結合の編集機能も装備する。対応OSは、Winodws XP/2000/Me/98/98 SE。

ICKIT-W7
写真2 本体側面には、USBとACアダプタのジャックが配置されている。PCとの接続は専用のUSBケーブルが必要で、パソコン接続キット「ICKIT-W7」に同梱される。
 なお、ICD-S1にはACアダプタ(別売3000円)も直接つなげられ、乾電池の持ちが気になる長時間録音にも対応できる。ACアダプタ、単一指向性マイク、ICKIT-W7などを同梱した「ICD-S3」(予想実売価格4万3000円)も用意されている。


ICD-S1の主なスペック
製品名 ICD-S1
録音時間 SP17時間47分、LP47時間26分
フォルダ数 3
最大ファイル数 297個(1フォルダに付き99個)
内蔵機能 マイク/録音日時表示/録音レベル&電池残量表示
入力端子 マイク(イヤホン出力兼用)
ビデオ/音声出力信号 S-Video(兼コンポジット)×1/ミニジャック
電源 単4乾電池×2、ACアダプタ「AC-E30L」(別売)
電池駆動時間 連続録音時 SPモード:約10時間、LPモード:約12時間
連続再生時 SPモード約12時間、LPモード:約13時間
本体サイズ 28(W)×13.8(D)×116(H)mm
重量 約65g

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