デスクトップ用のCPUを使った「デスクノート」が、6月のCOMPTEX TAIPEIで多数出展された。「DynaBook P5/522PME」(以下P5)は、東芝が発売したデスクノートである。
ブームのきっかけになりそうな
ハイコストパフォーマンスノート
写真1 ノートとしては最高速のCPUを搭載。フットプリントも大きい(写真はすべて試作機で撮影)。 |
写真2 P5の左側面。中央にPCカードスロット、マイク入力、ヘッドホン出力、ボリューム。 |
写真3 P5の右側面。手前からFDD、i.LINK、DVD/CD-RWドライブ(その上のスイッチは製品版にはない)。 |
写真4 P5の背面。左からUSB×2、LAN、モデム、パラレル、外部ディスプレイ、電源、S-VIDEO出力。 |
ベンチマークテスト(グラフ1、2)を行ってみると、P5/522PMEのCPU性能はDynaBook Gシリーズの最上位機種「DynaBook G4/U17PME」(Mobile Pentium 4-M 1.7GHz、実売価格はP5/522PMEと同等)よりも、30%ほど高速になっている。3Dグラフィックス性能を比較するとG4には及ばないが、ビデオチップの性能差が出にくい設定でテストを行うと、CPUパワーの分だけP5のほうが速かった。
写真5 ベンチマークテストで比較対象とした「DynaBook G4/U17PME」。写真をクリックするとレビュー記事に移動します。 |
店頭での予想実売価格は26万円前後。性能やスペック面からP5/522PMEを見ると、「速いノートパソコンをほどほどの値段で、でもモバイルやゲームは重視しない」という、オールインワンノートではごく一般的なニーズをカバーする製品と言える。ノートパソコン大手の東芝から製品が登場したことで、デスクノートは今後、各社から製品が登場するメジャーなジャンルになるかもしれない。
DynaBook P5/522PMEの主なスペック | |
製品名 | DynaBook P5/522PME |
---|---|
CPU | Pentium 4-2.2GHz |
チップセット | Intel 845 |
メモリ(最大) | 256MB(PC2100対応DDR SDRAM、768MB) |
液晶/最大解像度 | 15型TFT液晶/1024×768ドット |
ビデオチップ | ATI Mobility RADEON M6-P |
HDD | 40GB(UltraATA/100) |
FDD | 内蔵 |
光メディアドライブ | CD-RW&DVDコンボドライブ(CD-R16倍速/CD-RW10倍速/CD24倍速/DVD8倍速) |
スロット | PCカード(TypeII×2、またはTypeIII×1) |
通信 | 56kbpsモデム、10BASE-T/100BASE-TX |
I/O | USB 1.1×2、i.LINK、パラレル、外部ディスプレイ、S-VIDEO出力、ヘッドホン出力、マイク入力 |
サイズ(W×D×H) | 336.4×299×52mm |
重量 | 約3.8kg |
OS | Windows XP Home Edition |
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