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富士通研究所、自由な形式で書いた文字を効率よく認識する技術を開発

2002年07月22日 23時10分更新

文● 編集部

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(株)富士通研究所は22日、ペンパソコンやPDA、電子ペンなどを利用して、定型枠を意識しないで自由な形式で筆記した文字情報を効率的にデジタル化して入力するためのオンライン手書き文字認識技術を開発したと発表した。これは富士通(株)のペン入力技術を基に、使いやすくしたもので、電話相談窓口業務などの業務用アプリケーションの情報入力を効率化できるという。

説明図
自由筆記メモから情報を入力する方法

同社が開発した技術は、筆跡を書かれた順序(筆順)と座標値を利用し分析する判別するもので、筆跡入力と編集、囲み操作による筆跡の選択を行なう『自由筆記手書き入力ソフトウェア』、選択した筆跡データの文字の区切り位置を推定しながら文字列に変換する『枠なし手書き文字認識ソフトウェア』、文字認識した文字列を業務アプリケーション上で修正するための『枠あり手書き文字認識ソフトウェア』の3本のソフトウェアで構成されており、ActiveX部品となっているため、Visual Basicなどの開発ツールで再利用が可能という。独自に開発した認識方法を採用しており、東京農工大の中川研究室による標準手書きデータベースで認識性能が95.1%と業界最高水準にあるとしている。また、同社が3月に発表した“超音波型電子ペン”を利用すれば、タブレットの代わりに、紙に書いた情報をコンピューターに入力することも可能という。

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