“シングルCPU仕様のXeon用マザーボード”として5月から展示されていたRIOWORKS製マザーボード「PURCA」が発売になった。Socket603を1つしか用意しないシングルXeonマザーボードという段階で十二分にユニークでありながら、それだけに止まらない個性的な製品だ。
電源はSSI EPS仕様 |
チップセットはServerWorks製Xeon用チップセットとして“Grand Champion-LE”(GC-LE)の下位に位置し、システム/メモリ帯域幅がGC-LEの半分となっているなど機能面でいくつかの制限がある“Grand Champion-SL”(GC-SL)。GC-SL自体はデュアルXeonをサポートしているチップセットであり、別にシングル専用の製品というわけではない。
1つしか搭載しないCPUソケットには独自リテンションを用意。着脱性能に優れる一方でXeonリテールクーラーには対応しないようだ |
ネットワークコントローラはBroadcom製のGigabit対応品で、2個搭載。サンプル展示品ではなぜかRJ-45端子をバックパネル部に4つ搭載して話題となったが、その仕様は製品版でも変化なく、ナゾのまま残っている。4つのRJ-45端子がどういう意味を持つのかは現在のところ不明だが、印象に残る外部インターフェイス構成だとは言えるだろう。一方オンボードではATI Technologies製ビデオチップ「RageXL」を搭載するほか、Xeon用マザーボードとしてはじめてUltra ATA/133対応のIDE RAIDコントローラ“PDC20271”を搭載しているのも個性的だ。しかもこのPromise製コントローラは今回が本邦初登場で、同社製Ultra ATA/133対応IDE RAIDコントローラとしてはじめてRAIDレベル0+1をサポートする製品でもある。
初登場となる“PDC20271” |
拡張スロットはPCI-X×3、32bit PCI×3。4本のDIMMスロットはレジスタードタイプのPC1600(DDR200) DDR SDRAMをサポートしており、100MHz動作にはなるもののPC2100(DDR266) DDR SDRAMも搭載可能。価格はTSUKUMO eX.で5万4799円。コストを最小限にPCI-X利用可能なシステムを構築したい場合の選択肢となりそうだ。なおUSER'S SIDE本店では5万4800円だが予約分で完売となっており、次回分は近日中に入荷予定。予価は5万2800円だという。
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