「ホットスポット」と呼ばれる、無線LANによるインターネット接続が可能な喫茶店や公共スペースが各所で設けられはじめるなど、すっかり公衆の場でのノートPC利用は当たり前となった。一方で、一般化すればするほど気になってくるのがノートPC盗難の問題だ。ちょっとトイレにといった場合に、いちいちノートPCを持って歩くのは煩わしいが、盗難の被害に遭っては元も子もない…。そんな状況を解決してくれるかもしれない装置がプラネックスからデビューした。
Security Alarm Systemの頭文字を取って「SAS-01i」という型番が与えられたのは、一見外付けバッテリパックのような外観の製品。それをノートPCの底面に設置してスイッチを入れておくと、床から離れた瞬間にけたたましい音を立ててセキュリティ上の重大な問題を知らせるというものだ。100dBとされる音は実に強力。キーホルダ状の「セーフティピン」がスイッチとなっており、SAS-01iを取り付けたノートPCをテーブルの上に置いた状態でこのピンを抜くことでセキュリティアラームがスタンバイする。
「SAS-01i」。一見すると外付けバッテリユニットのようなデザインだ | スイッチとアラーム。スイッチ部は(当たり前だが)かなり敏感 | キーホルダーリング上の「セーフティピン」 | 取り付け例。この状態でセーフティピンを抜くとスタンバイ状態となる |
吸盤タイプとともに用意されるThinkPad用のアタッチメント |
ノートPC装着用アタッチメントとしては、ノートPCにキズなどを付けない吸盤が標準で用意されるほか、吸盤で固定できない場合のためにマジックテープも同梱。B5サイズの「ThinkPad」用取り替えアタッチメントも用意されているのはユニークだ。「警報装置取付済」と書かれた黄色の警告シールもわざわざ用意している気配りも個性的と言えるだろう。バッテリがガム電池×3の直列というのはさすがにユニークを通り越してヘンだと言わざるを得ないが…。
“警報装置取付済”シール。なかなか目立ちそう | バッテリの仕様。こういうところまで個性的である必要なない気がする |
価格はコムサテライト3号店で3980円。決して高価ではないため、公共の場でノートPCを使うことが多いなら、安全のために持ち歩いておくのも悪くないだろう。音が鳴るだけであるため、ほかに誰もいない場合は意味がないのであしからず。
【取材協力】