カノープスからCPUクーラー「Firebird R7S」が登場した。同社製のCPUクーラーとしては「Firebird R7」、「Firebird R5」に続く第3弾となるが、両製品とは大きく異なりファンがヒートシンクの横に取り付けられ、側面から風を吹き付ける形式になっているのが特徴だ。
ファンは前2モデルと同じもので、外枠に設けられた爪でヒートシンクに固定するためファンの換装ができないのは残念なところ。流体軸受を採用し回転数は4500rpm。騒音値は公開されていないが、カノープスによれば「静音クーラーが多くなった今では、若干うるさい部類にはいるかも」とのこと。サイズは60(W)×75(D)×66(H)mmと、Firebird R7(76×60×48mm)に対しやや背が高くなっている。
ヒートシンクの形状はどちらかといえばFirebird R5に似たもの。Firebirdシリーズの例に洩れずカノープスは“飛び立つ鳥のようなシルエット”とうたっているが、お尻を跳ね上げた前後非対称の姿は鳥というなら“風見鶏”に見えなくもない?! 下の写真のように、フィンの付け根部分に傾斜を持たせており、ヒートシンクを通り抜けた風はやや上向きに抜けることになる。カノープスによるとこのデザイン変更は、ヒートシンクに吹きつけた風を電源の吸気ファンへ効率よく流すためのものとのこと。
ヒートシンクの“お尻”は跳ね上げられ、風はやや上向きに抜ける | ヒートシンクを上から。材質はアルミで削り出し成型 |
付属の台座“レグ”。マザーボードのリテンションを外す必要があるのが難点。2種類あるのは後述のように方向選択のため |
取り付けるにあたり、マザーボードのリテンションをはずし付属の台座(レグ)と換装することが必要で、“レグ”はケースの構造と電源の位置にあわせてファンの風向を選択できるように2種類付属している。取り付け金具はヒートシンク中を貫通して押さえる形式のSocket370/A用クーラーに近いもので、ソケットではなく台座(レグ)の爪に固定されることになる。
1つめのレグ。長方形に並ぶマザーボードの取り付け穴に対し直角方向にセット | 2つめのレグ。マザーボードの取り付け穴に対し平行にセット |
Socket478用でカノープスのウェブサイトによるとPentium 4ならば3GHz相当まで対応できるという。信越化学製シリコングリス「G-765」が付属し、価格は以下の通り。
20日現在の価格
価格 | ショップ |
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\5,779 | TSUKUMO eX. |
\5,780 | T-ZONE.PC DIY SHOP T-ZONE.AKIBA PLACE |
\5,800 | コムサテライト2号店 BLESS 秋葉原本店 USER'S SIDE本店 |
\5,880 | クレバリー1号店 |
\5,980 | OVERTOP コムサテライト1号店 |
\6,180 | 高速電脳 |
\6,280 | コムサテライト3号店 |