(株)インターネットイニシアティブと(株)パワードコムは18日、都内のホテルで記者会見を開き、経営統合を含めた事業運営の一体化の検討を開始したと発表した。12月末までには具体案を策定するという。
左がIIJの鈴木幸一代表取締役社長、右がパワードコムの種市健取締役社長 |
合併か持ち株会社かなどの具体的な方向性については明らかにされなかったが、「あらゆる可能性について考慮の範囲内」であり、「文化の異なる会社の協調は難しいが、新たな通信会社像という同じ目標に向かって新しいカルチャーを作り、最終的にはNTTに匹敵するシェアを獲得したい」(IIJ鈴木社長)としている。なお、今回の統合には、IIJグループのデータ通信会社である(株)クロスウェイブ コミュニケーションズと、来年4月にパワードコムと合併予定の東京通信ネットワーク(株)も参加する予定。
IIJの鈴木社長は、「新しいスキームにはIIJ+αの要素が必要。現状で競合する部分もあるが、(NTTに)対抗していくうえで、補完し合う要素が最も大きく、かつ対等な立場でそれが行なえる唯一の相手だと判断した」、また、パワードコムの種市社長は、「高度化する顧客の要求は予想外の早さで進んでいる。こうしたニーズに低コストかつ質の高いサービスで迅速に応え、さらに次世代のサービス開発力も保持するためにIIJは最適な相手だ」と述べている。