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Freetechから、22×17cmというサイズのPentium 4対応超小型FlexATXマザーボード「P8F153G」「P8F153GL」2製品が発売された。以前より複数のショップで展示されていたもので、超小型の“i845G/GL”チップセット搭載マザーボードはベアボーンPCでも例がなく、初登場となる。
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左:P8F153G、右:P8F153GL。リビジョン表記に注意 |
P8F153Gは“i845G”、P8F153GLは“i845GL”を採用。どちらにせよAGPスロットを持たない設計のため外観は両者ともにまったく同じで、シルク印刷によるリビジョン表記がP8F153Gは“2T”、P8F153GLは“1”と異なっている程度。
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マニュアルより、概要。この時点でi845G/GLの区別がないというのが問題 |
注意しなければならないのは、マニュアル中の対応クロック表記にかなりの混乱が見られる点。
両者のマニュアルは共通なのだが、まず概要および対応CPU解説では“i845G”、“i845GL”を問わずどちらもFSB133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4に対応するとしてしまっている。マザーボードスペック解説ではFSB100MHz(Quad Pumped 400MHz)までになっているかと思えば、チップセット解説ではきちんと区別して“i845G”はFSB133MHz(Quad Pumped 533MHz)に対応、“i845GL”はFSB100MHz(Quad Pumped 400MHz)のみに対応と正しく表記しているといった具合。“845G”が“846G”に、“USB”が“UBS”に、といった誤記も見られるなど、なかなか突っ込みがいのあるマニュアルとなっている。
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マザーボードスペック。FSB100MHz(Quad Pumped 400MHz)までとなっている | 対応CPU。FSB133MHz(Quad Pumped 533MHz)に逆戻り | |
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チップセット。ここではきちんと区別されており、間違っていない | BIOS設定。どう見てもi845GLの場合の設定だ |
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スペックの混乱のみならず、このとおり誤記も散見される |
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そのほかは展示品と同じ仕様で、拡張スロットはPCI×1、DIMM×2。USB2.0ポートはバックパネル部の2ポートのみだ。AC'97コーデックとRealtek製ネットワークコントローラ“RT8100B”によるイーサネット機能を搭載し、コンポジットおよびS端子のビデオ出力もそなえている。価格はP8F153Gが高速電脳で2万8800円、クレバリー1号店、WonderCity、ぷらっとホームで2万9800円。P8F153GLが高速電脳で2万6800円となっている。
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Q-Boxと並べてみたところ。惜しくも長さがオーバーする |
なお使いみちに関してはやや限定されそうで、たとえばFreetechはキューブ型ベアボーンPC「Q-Box」も販売しているが、サイズが若干大きい関係でP8F153は「Q-Box」のケースには入らない。既存の小型ベアボーンPCのマザーボードを換装するという使い方であっても、ケースの選択の幅は狭くなることには注意だ。
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