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取り扱いが大変難しい驚異の?熱伝導シートが販売開始

2002年07月13日 22時05分更新

文● 小板

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セラジンHTS

 アキバのショップに一風変わった熱伝導シートが並んでいる。東京商会の「セラジンHTS」で、ショップのポップには33W/mkという目を疑うような熱伝導率とともに「素人お断り(略)装着に失敗するとCPU燃えます、確実に」というポップが掲示されている。



マニュアル注意書き性能など特性
裏面に書かれた使用例SocketA用とSocket478用の2種類がある熱伝導率は33W/mkをうたう

 SocketA用とSocket478用の2種類があり、サイズが微妙に異なっている。このテのシートは、表面の保護シートを剥がしてヒートシンクなどに貼り付けるのが一般的で、同製品も同様に考えていたのだが…、なんと裏面の使用例にはいきなり「ホットプレートを使用しての接着方法」が掲載されている。簡単に言えば、ホットプレート上に放熱フィンをプレート側にして乗せ60~90℃に保つ、保護テープを剥がしたセラジンHTSを過熱したヒートシンクに乗せておさえる、ヒートシンクが十分冷えたらファンを組み立てて設置し、固定するという手順。マニュアルには「この状態でCPUを動作させますとCPUからの発熱で樹脂が軟化し「セラジンHTS」とCPUの密着度が上がるということにより、すぐれた熱伝導性を示します」とある。

 マニュアル裏面に書かれれているのはあくまで一例とのことだが、このような作業を行わなけれ熱伝導性が高まらないのかどうかなど詳細は不明だ。どちらにしても、この主の製品は一歩間違うとコアからヒートシンクへの熱伝導を逆に阻むものになってしまいかねないだけに、安易な気持ちで手をださないほうがいいだろう。
 販売を開始したのは高速電脳で、Pentium 4用が3980円、Athlon用が3480円となっている

【取材協力】

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