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初の“VIA認証済み”Eden用ケースの展示デモ開始、3製品が近日入荷予定

2002年07月12日 20時58分更新

文● 小磯

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 ファンレスシステムであるEden Platformの登場以降、静音性などを武器にして対応をうたうケースやベアボーンが次々と登場しているが、ついにEden Platform生みの親、VIA認定のPCケースが姿を現した。7月中旬から8月上旬にかけて、VIAの提唱する新フォームファクタ「Mini-ITX」への対応や熱対策などについて“VIA認証済み”の小型PCケース3製品が相次いで登場予定だ。

e-FOX
展示中の「e-FOX」

 パソコン工房秋葉原店で展示が始まり、8月上旬にケース単品で1万6800円、「EPIA-E533」とセットでは2万5800円での発売予定として予約受付が始まっているのは「e-FOX」。編集部実測値で289(W)×210(D)×85(H)mmというサイズのアルミケースで、ヘアライン加工されたアルミによる直方体となっているシンプルな外観が印象的だ。ドライブベイはスリムタイプ光学ドライブ用×1、シャドウ×1で、EPIA-5000のPCIスロットにはLow Profile PCIカードを差せ、拡張性を確保している。前面パネル下部の黒いパネル部は電源やドライブのアクセスLEDが用意されているが、それだけでこれほど大きなスペースを確保する必要はなく、なにかがオプションで用意されるのかもしれない。電源容量は125Wで、冷却のための7cm角排気ファンを標準で搭載している。



内部構成 背面 黒いパネル
e-FOXの内部構成。3.5インチHDD用シャドウベイが電源ユニットの真上に位置しており、このため排気ファンが必須になっているようだ背面部にはLow Profile PCI用のスペースが確保されている向かって左側にLEDが確認できる以外、用途不明の黒いパネル。うっすらとケース内部のケーブルが見えるが…?
Cubid 2688W
「Cubid 2688W」

 代理店いわく12日現在、日本へ向かう船の中とのことで、もっとも早く入荷する見込みなのはすでにEden Platform用のベアボーンPC、あるいは単品ケースとして人気を集める「Cubid 2677」の後継にあたる「Cubid 2688」。Mini-ITX用としてはやや底面積の広い295(W)×273(D)×63.5(H)mmというサイズは従来同様で、拡張ベイがスリムタイプ光学ドライブ用×1、シャドウ×1という点、排気ファンを1つ用意する点も同じながら、ケースの前面へUSB端子をふたつ引き出せるようになった。なお、モデルは黒の「Cubid 2688B」と白の「Cubid 2688W」の2種類。店頭価格は1万1000円前後になる予定で、EPIA-E533とのセットでは2万2000円前後になる見込み。



GA610iPL
「GA610iPL」

 もうひとつは、Eden対応をうたうケースとしては珍しく5インチベイを用意する製品「GA610iPL」。横置き時に275(W)×340(D)×96(H)mmというサイズに、5インチ×1と3.5インチ×1、シャドウ×1のドライブを用意し、またライザカードによって標準サイズのPCIカードも利用できるようになっている。電源は150Wで、電源ユニット自体に4cm角ファンを用意するほか、別途4cm角ファン用のスペースが用意されている。こちらはe-FOXと同様8月上旬の入荷予定で、単体では8000円前後、EPIA-E533とセットの場合は1万9000円前後の販売価格になるようだ。

 3モデルともVIA認証済みの証としてVIAによるシールが貼られる予定。純正品というわけではないため、マザーボードからケースまでとことんVIA製、とはいかないが、VIAファンなら見逃せない製品だとは言えるだろう。



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