(株)電通パブリックリレーションズは11日、企業や団体向けの広報業務支援ソフト『ePR Navigator(イーピーアール・ナビゲーター)』を15日に発売すると発表した。
『ePR Navigator(イーピーアール・ナビゲーター)』のトップページ画面 |
同製品は、企業や団体の広報活動を支援する目的で設計されたソフト。応対業務や取材対応、記者発表会、報道用資料といった広報業務に関する情報を記録/管理できる。それぞれの情報はリンク設定機能によって相互に関連付けて管理することが可能。帳票出力機能やスケジュール管理機能、情報検索機能も備えている。
また、(社)日本パブリックリレーションズ協会の協力により、同協会発行の『PR手帳2002』に収録されているメディア関連情報約1800件、ホテル/イベント会場情報約500件があらかじめ登録されている。
同製品は、ASP形式で提供され、ウェブブラウザー経由で操作できる。セキュリティーは128bit SSLに対応。なお、利用にはWindows版のInternet Explorer 5.5(SP2)以上およびAdobe Acrobat Reader 4.0以上が必要。導入初期費用は150万円で、ユーザーID別初期設定費が1ユーザーIDに付き5万円。月額利用料は、基本料金が10万円、ID別料金が1ユーザーIDに付き2万円(ID数によって割引あり)。
同社は、経理や顧客管理といった他の業務に比べて広報業務のIT化が遅れているとし、IT化にチャレンジするべく、広報業務に特化した日本初のソフトとして同製品を開発、現在ビジネスモデル特許出願中という。
同社代表取締役社長の岩本一彦氏は、「企業において、広報の情報管理の一元化や外部への情報発信、質問への回答など、広報活動の重要性が増している。こういった活動を支援するために『ePR Navigator』を開発した」としている。初年度販売目標は、企業数が25社、売上は6000万円という。
電通パブリックリレーションズ代表取締役社長の岩本一彦氏 |
なお同製品は、正式発売に先駆け、オムロン(株)、カルビー(株)、セイコーエプソン(株)、(株)トミーの広報担当部門に先行導入されている。各社の広報担当者は、「広報グループメンバー全員で情報を共有できる」(カルビー)、「実務に即したシステムで使いやすい」(セイコーエプソン)、「これまでメモ書きして捨てていた情報が、次第に蓄積されてきていることを感じる」(トミー)とコメントしている。