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日本IBM、毎分1万回転で146GBのサーバー用HDD『Ultrastar 146Z10』の量産を開始

2002年07月11日 17時47分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は11日、ディスクが毎分1万回転のサーバー用ハードディスクドライブ『Ultrastar 146Z10』の出荷を開始したと発表した。『Ultrastar 146Z10』は、最新の回転振動センサー“RVS(Revolutional Vibration Safeguard)”を搭載し、大規模ディスクアレイでのパフォーマンスを改善したサーバー用HDD。

『Ultrastar 146Z10』
『Ultrastar 146Z10』

前世代のHDDに比べ、サステインドデータスループットが15パーセント以上、WinBench測定値が約10パーセント向上しているという。ディスク容量は18/36/73/146GB。バッファー容量は8MB。回転音は動作時で4.5ベル。消費電力は最大16W。ガラスディスクを採用しており、ロード/アンロード技術により、耐衝撃性は非動作時225G(1ミリ秒)/動作時45G(2ミリ秒)。平均待ち時間は3ミリ秒。メディア転送速度は最大825Mbps。平均シーク時間は4.7ミリ秒。インターフェースはUltra320 SCSIと2Gbファイバーチャネル。Ultra160 SCSIや1Gbファイバーチャネルとの下位互換性も維持する。本体サイズは幅約101.06×奥行き約146.0×高さ約25.4mm、重量は最大780g。

ディスクドライブのインテリジェンスと自己分析のためのソフトウェアや、温度とデータの安定のための反強磁性結合メディア(AFM:別名ピクシーダスト)、高速データアクセスのための最新のリード/ライトコンポーネント設計などを採用している。

同HDDの開発の中心となった藤沢事業所をはじめ世界規模での製品統合サポートサービスを利用でき、ユーザーごとにカスタマイズされた製品とテスト環境を提供するという。

なお、RVSは、マルチドライブシステム特有の問題である回転振動によるパフォーマンスの低下を解決するためのセンサー。サーボ技術を利用し、複数のディスクドライブが同時に動作する際の振動の方向と強度を識別し、振動の悪影響を相殺するという。

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