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三菱電機、SAP対応のERPテンプレート『MELEBUS-Field Service』を発売

2002年07月09日 18時31分更新

文● 編集部 田口敏之

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三菱電機(株)は9日、独SAP社のERPソフト『SAP R/3』の短期導入を支援するテンプレートソフト『MELEBUS(メリーバス)』の製品体系を拡充し、従来からの製造業向けに加えて、保守・サービス業を対象とするテンプレートソフト『MELEBUS-Field Service』を10月1日に発売すると発表した。価格は3000万円より。

同製品は、主に保守・サービス会社および製造業保守サービス関連業務部門に適合するよう、あらかじめパラメータを設定したテンプレートソフト。修理・フィールドサービス業務(緊急保守業務)、設置危機管理、定期保守業務、契約管理、返品修 理業務、消耗品・部品販売など一連の業務シナリオを用意している。『SAP R/3 3.1i』以降と『SAP CRM』に対応し、SAP R/3とSAP CRMそれぞれ単体の導入に対応しているほか、SAPR/3とSAP CRMを同時に導入する場合にも対応しており、両システムの連携により、保守サービス業の基幹系業務とフロントオフィス業務の統合が図れるという。

また同製品の販売に併せ、『MELEBUS』をシリーズ化するという。従来製品の加工組立・製造業向けテンプレートソフトは、製品名を『MELEBUS-mfg』に変更した。今後、業務別にテンプレートを開発し、販売するとしている。

三村氏
SAPジャパン(株)CRMビジネス・ディベロップメントディレクターの三村真宗氏

発表会で、SAPジャパン(株)CRMビジネス・ディベロップメントディレクターの三村真宗氏は「日本を代表するような大手の製造業者から、CRMを利用してサービス業務を改革したいというニーズが寄せられている。これは、製造業者が品質や機能の点で、他社と差別化を図るのが難しくなってきたという背景がある」と述べ、「ブランド力やサービス力の向上に企業は取り組んでいる。製造販売だけでなく、販売後のサービスを充実させることにより他社との差別化を図っている。しかし現在の日本の企業には、サービス業務をパッケージソフトで提供するという発想がない。製造業務とサービス業務に精通した三菱業務からテンプレートを供給することにより、より多くの客に安価で高プロセスなシステムを提供できることを期待している」と語った。

三菱電機では、初年度の3セットの販売を見込んでいる。

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