2万円台前半~中盤の価格が標準的な“i850E”チップセット搭載マザーボードにあって、初登場からいきなり1万円台という製品「AX4T II-533N」がAOpenから現れた。i850Eマザーボードが初値で2万円を割ってきたのはAX4T II-533Nがはじめて。
「AX4T II-533N」 |
PC1066対応をうたうマニュアルとICH2 |
最大の特徴はPC1066 RDRAMをAOpenが独自にサポートする点。搭載するRIMMスロットは16bit対応のものであるため、16bit RIMM版のPC1066 RDRAMを用意すれば、FSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4利用時にシステムバスと同じ4.2GB/秒のメモリバス帯域幅を確保可能だ。
一方で基本的な仕様は実にオーソドックス。MCHと組み合わされるICHはIntelの規格どおり“ICH2”で、USB2.0をサポートしないのは評価の分かれるところだろう。オンボードの機能がネットワークコントローラとAC'97のみというのはいかにも低価格製品だが、そのネットワークコントローラがICH2内蔵のものを利用しているのは注目に値する。スロット構成はAGP×1、PCI×5、CNR×1。100~248MHzの範囲でFSBを1MHz刻みで設定可能と、オーバークロック設定についても基本は押さえている。
ICH2内蔵コントローラによるネットワーク接続をサポートする | 外部インターフェイスのレイアウトは標準的。だが、バックパネルを同梱しないのでこの点は注意 |
PC1066のサポートが独自に行われている以外目立った特徴はないが、i850Eとシステムバス533MHz版Pentium 4のパフォーマンスを引き出すための必要十分条件は満たしているのは間違いない。PC1066 RDRAMに対応するマザーボードでここまでシンプルな製品は他に類がないこともあり、マザーボードは余計な機能がない方がいいという人たちの注目を集めそうだ。
価格 | ショップ |
---|---|
\19,500 | OVERTOP |
\19,780 | コムサテライト3号店 |
\19,800 | 高速電脳 コムサテライト2号店 T-ZONE.AKIBA PLACE T-ZONE.PC DIY SHOP |