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WOWOW、富野由悠季監督の最新作SFロボットアニメ『オーバーマン キングゲイナー』を放送開始

2002年07月01日 20時41分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)WOWOWは、富野由悠季監督の最新TVシリーズとなるSFロボットアニメ『オーバーマン キングゲイナー』の放送を9月7日にスタートする。同社は1日、関係者向けに第1話の先行試写会、および富野氏やキャストによる記者会見を行なった。

キングゲイナー
『オーバーマン キングゲイナー』 (C)SUNRISE・BV・WOWOW

『オーバーマン キングゲイナー』は、同社のオリジナルアニメ最新作で、総監督を務める富野氏にとっても21世紀となって初の作品となる。キャラクターデザインは中村嘉宏/西村キヌ(カプコン)/吉田健一、メカデザインは安田朗(カプコン)/山根公利/吉田健一。音楽は田中公平。9月7日午後7時30分よりWOWOWにてデジタルハイビジョンで放送される。全26話。

ストーリー:舞台は近未来のシベリア。地球の効率的使用により、人類は本来生活するには厳しい土地でドームポリスと呼ばれるドームで覆われた巨大都市を築き、元来人間が住んでいた温暖な土地は農業/牧畜/漁業など生産地だけのために利用していた。しかし、人間は本来いた土地で生きるべきだという故郷主義(リターニズム)と呼ばれる思想が生まれ、都市国家脱出(エクソダス)が各地で波紋を呼んでいた。ドームポリスに住む10代の少年ゲイナーは、ゲインという20代の男と出会い、現存の世界から脱出し自分の力で新しい未来を切り開いていこうと模索していく――。

ゲイナー
ゲイナー・サンガ。ヤーパンのエクソダス事件に巻き込まれ、キングゲイナーのパイロットになる。「ゲイナーはオーバーマンのゲームのチャンピオンで、得意になって実際にオーバーマンを操縦するんだけど乗り物酔いしてしまうようなかわいいヤツです」(ゲイナー役の野島さん) (C)SUNRISE・BV・WOWOW

作品中には、マシンの外見そのものがエンジンという機関を搭載したメカ“シルエット・マシン”と、シルエット・マシンの中でも突出した性能を持ち金属的筋肉組織の骨格と着脱可能な装甲を備えたロボット“オーバーマン”という2種類のロボットが登場する。ゲイナーはオーバーマンを、ゲインはシルエット・エンジンを操る。

キングゲイナー
キングゲイナー:ウルグスクで作られた超高性能オーバーマン。ゲイナーに奪われてキングゲイナーと名付けられる (C)SUNRISE・BV・WOWOW
富野監督とキャストスタッフ
左から、富野由悠季監督、ゲイナー役の野島裕史さん、ゲイナーが想いを寄せる女の子サラ役の小林愛さん、ゲイン役のかわのをとやさん、音楽担当の田中公平氏。かわのさん「ゲインはクールで熱くて野性味があって――と説明されたのですがよく分からなくて(笑)。ワールドカップを観ながら(ゲインのイメージは)中田かな、稲本かな、いやカーンかも、などと考えていたんですが……」。富野監督「カーンだな(笑)」

記者会見で富野氏は「ガンダムなど宇宙を舞台にした作品を作り、宇宙空間での暮らしをシミュレーションしたという実感がある。宇宙は住めるところではないので、地球を出発拠点とし、地球環境を考える物語を作りたかった。また、演出家としてやり残していたことととしてこの手のアニメで“マンガ映画”を作りたかった。楽しいマンガ映画を作って死にたい。1話はまだシリアス。おバカなことをやっているんだが、僕が元来生真面目なのでギャグに見えなくて困っている(笑)。マンガっぽくおバカで楽しい映像作品にしたい」と語った。

なお同社は、『オーバーマン キングゲイナー』本格放送に先立ち、富野氏が作品について語る番組『富野由悠季最新作「キングゲイナー」が出来るまで』を7月6日午後6時40分に放送するほか、『オーバーマン キングゲイナー』の第1話を同じく7月6日午後7時5分に先行放送する。

女子アナコスプレ記者会見では、WOWOWの新人女子アナ2名が『オーバーマン キングゲイナー』のコスプレで登場、司会を務めた。写真右がアデットのコスプレをした荻野奈緒美アナ、中央がサラのコスプレをした池田真由美アナ。荻野&池田アナ「監督、私たちの衣装はどうですか?」、富野監督「こういう場所では、セクシーでステキですとしか答えられません(笑)」

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