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7月上旬発売の「Parhelia」動作デモスタート!3モニタ出力“TripleHead”をアピール

2002年06月28日 21時36分更新

文● 小磯

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Parhelia動作デモ中

 26日から店頭展示の始まっていたMatroxの最新ビデオカード「Matrox Parhelia」の気になる動作デモが28日から始まった。BLESS 秋葉原本店では、同製品の特徴のひとつであるトリプルモニタ出力“TripleHead”が店頭でアピールされている。



Imperium Galactica III:Genesis
ゲームロゴのすぐ近くにMatrox Parheliaのロゴも刻まれている

 デモ機ではMatrox Parheliaに液晶モニタをアナログ接続して、TripleHeadに対応した3Dゲーム「Imperium Galactica III:Genesis」が動作中。宇宙空間で行われる艦隊戦のデモが3画面をぜいたくに用いて描画されている。2画面、3画面を広く使って描かれる宇宙船は往年のビデオゲーム「ダライアス」を思い起こさずにはいられない?!



Imperium Galactica III:Genesisデモ(1) Imperium Galactica III:Genesisデモ(2) Imperium Galactica III:Genesisデモ(3)
レーザー光線がモニタを突っ切って打ち抜かれ、宇宙船のアップが3画面いっぱいに迫ってくるのはかなりの迫力。実際にはFPSやフライトシミュレータでの利用が主になるのだろうが、ダライアス風のデモを見る限り、別の使い方も考えられそう?
認識
デバイスマネージャから認識されるMatrox Parhelia

 Windows上から確認してみると、たしかにOSは「Matrox Parhelia」として認識。内蔵RAMDACは400MHzとなっている。またドライバと同時にインストールされる設定ツール「Matrox PowerDesk」は今回「Matrox PowerDesk-HF」(HF:High Fidelity)となり、その設定項目を見てみると、最大同時発色数は2D/3Dとも“1billion=10億色”の設定を持っているのを確認できた。Matrox Parhelia独自のアンチエイリアス機能“FAA-16x”についての設定項目などや、モニタ出力の品質向上を行うという機能“UltraSharp Display Output Technology”に基づく設定項目などもあり、発売に向けていよいよ期待が高まってくるところだ。ちなみに今回デモで使用されているドライバはバージョン1.0.0.223。「製品版でも同じものが同梱される」(BLESS 秋葉原本店)というが、3モニタ時にモニタのクローン表示が行えないなど、機能にはまだいくつか制限が見られた。



Matrox PowerDesk-HF “1billion”&“FAA-16x”
Matrox Parhheliaの各種設定を行う「Matrox PowerDesk-HF」3D設定項目に見える“10億色”“FAA-16x”設定。もちろん2D設定でも10億色設定が行える
モニタ出力設定 10億色設定
モニタ出力設定。現在のところ一部制限があるWindows XPを起動すると見事に3画面表示される。設定は10億色にしているが、発色数は液晶モニタの仕様に制限されるため、実際には1600万色程度まで
店頭ポップ
注意書き

 なおBLESS 秋葉原本店によると、第1弾となる製品は「Matrox Parhelia FR」という名称になっており、予価は5万9800円。“FR”とは“First Release”の略で、代理店であるインフォマジック(ジャパンマテリアル)から提供されたという注意事項のポップによれば「日本語マニュアル・ドライバが同梱される前の先行出荷版としてリリースされる数量限定商品」(原文ママ)だという。インフォマジックに確認してみると、今回の緊急リリースによって日本語化が間に合わなかったため、1日でも早く手に入れたいという人のため、バルク版を急きょFR版としてリリースすることに至ったのだという。このためコア/メモリクロックはバルク版と同じ200/250MHz。将来的にリリースされるリテール版は220/275MHzになる予定なのは変わっていないとのことで、26日の記事で紹介したショップのコメントは誤りだったということになる。予価は5万9800円になるようで、「営業がその事実を確認しているが、5万円という予価はショップ側の計算ミス」(インフォマジック)とのこと。



ホワイトボックス パッケージ
Matrox Parhelia FRのホワイトボックス(ただしシールはショップ向け貸出機のもの)

 このような事情であるため、インフォマジック内部での動作検証、ならびに日本語ドライバのリリースが行われるまで、ドライバの安定性や相性問題など、技術的なサポートはいっさい行われない(不良交換/修理などはサポートされる)。またパッケージはホワイトボックスとなる。Matroxの正規代理店版でありながら、当面は製品もサポートもパッケージもバルク版というわけだ。



人だかり
Matrox Parheliaのデモに群がる人だかり

 いくつかの制限事項があるとはいえ、実際にTripleHead出力された画面のインパクトは大。これまでのMatrox製ビデオカードでは無理そうな3D描画を難なくこなしているあたりも見逃せないところで、発売までの僅かな間とはいえ、アキバ中の話題を独占するのは間違いないだろう。



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