「Palm OS 日本語版」をはじめて採用した製品として'99年に発売されたIBM製ハンドヘルドPC「WorkPad 30J」。4MBのフラッシュROMを搭載してデビューしたのはもう3年以上前のことになるが、そんなWorkPad 30Jを若松通商PS/PLAZAが29日(土曜)から980円で販売する。
ただしこれはちょっとしたワケアリ品で、その理由は右の写真を見れば一目瞭然だろう。上蓋がないのである。980円で購入できるのは“本体+液晶”、“ボタン”、“スタイラス”、“裏蓋”の以上4点。「保守品で余ったものをIBMが放出しているのではないか」(若松通商PS/PLAZA)とのことだが、たとえば以前からWorkPad 30Jを使っていて、ボタンがヘタってきた人や液晶にキズがついてしまった人、電池の蓋が壊れてしまった人にとっては、願ってもない交換パーツと言えるだろう。もちろん、以前流通していたWorkPad 30J用の上蓋をまだ単体で持っているなら願ってもない製品となる。
980円で購入できるWorkPad 30J“4点セット” | 裏蓋の型番は“31J”だが、PHSカードを内蔵していないのでWorkPad 30J相当となる |
では、そうでない場合はどうするか。とにかく上蓋をどうにかするほかないことになる。もちろん“上蓋を探す”というのも選択肢となるだろうが、一方で改造してしまうのもアリだろう。小型筐体を自作して完全オリジナルPalmにしたり、発送を転換してデスクトップ備え付けのPDAにしたり、電子辞書化したりと可能性は広がる。ちょっと気の早い夏休みの(電子)工作グッズとなりそうな気配だ。26日に紹介した組み立て式ケースとあわせて、今年の夏は本当に工作系が熱くなる?! ちなみに気になる入荷数は「1000以上」(若松通商PS/PLAZA)。
【取材協力】