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データディレクト、『DataDirect Connect for JDBC J2.2』と『同 ODBC J4.1』を出荷開始

2002年06月27日 17時52分更新

文● 編集部 田口敏之

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データディレクトテクノロジーズ(株)は26日、企業向けのデータアクセスミドルウェア製品『DataDirect Connect for JDBC J2.2』と『DataDirect Connect for ODBC J4.1』の出荷を、同日付けで開始すると発表した。

DataDirect Connect for JDBC J2.2は、APIベースでタイプ4のJDBC(Java DataBase Connectivity)ドライバーソフト。J2EEのJDBC 3.0仕様をサポートし、Informix 9.1/2000、SQL Server 7/2000、Sybase 11、Sybase ASE 12、DB2 UDB 6.x/7、OS/390 DB2 V5/6/7に対応する。負荷が高くデータ量の多いウェブアプリケーションサーバー向けに、さまざまな最適化が加えられているという。

DataDirect Connect for ODBC J4.1は、データベースのネイティブAPIに対応したODBC(Open DataBase Connectivity)ドライバーソフト。Oracle、SQL Server、DB2用のワイヤープロトコルドライバーを提供する。これによってデータベース専用のクライアントソフトが不要になるため、クライアントパソコンにソフトをインストールする手間と管理にかかる時間を削減できるという。

発表会には、同社の代表取締役社長兼CEOで、米データディレクトテクノロジーズ(DataDirect Technologies)社の社長兼CEOであるエドワード・ピーターズ(Edward Peters)氏が出席してスピーチを行なった。

エド・ピーターズ
同社の代表取締役社長兼CEOで、米データディレクトテクノロジーズ社の社長兼CEOであるエドワード・ピーターズ(Edward Peters)氏

ピーターズ氏は「弊社では各種プラットフォームおよびデータベースを対象とするデータアクセス用ドライバーを提供しており、データベース標準開発における業界の考え方をリードしている。ODBCは米マイクロソフト社と、JDBCは米サン・マイクロシステムズ社と共同開発を行ない、素晴らしい協力関係を構築している。実績として、ODBCに関しては、最初の商用ドライバーを提供し、Windows以外のプラットフォームへの移植を行なった。また、マイクロソフトとともに、中核的なODBC SDKコンポーネントを継続的に提供している。JDBCに関しては、最初の商用ドライバーを提供し、JDBC-ODBCブリッジを開発した」

「将来的には、データアクセス関連製品の先を見ている。例えば、データの変換やクエリー、アプリケーションにおけるキャッシング、それによるパフォーマンスの向上、およびオブジェクトのマッピングなどもサポートする。これによってパフォーマンスや相互運用性などの向上を目指している。我々の顧客は、プラットフォームや標準を超えた相互運用性を要求しており、当面性のある形でサポートを受けたいと願っている。それに対応するサービスを提供していきたい」

「最初のステップとして『DataDirect's jXTransformer』という製品を提供している。これは、XMLクエリーとDBMS SQLドキュメント間の自動変換を行なえるというもので、新しい相互運用性の形。スタンダードベースでアーキテクチャーの相互運用性を確立できる」と語った。

また同氏は、日本法人について「日本法人は2002年1月に設立した。代表取締役には私が、常務取締役には上村譲が就任している。インターソルブ(株)(※1)のころは、全体の15%の収益を日本で上げていた。それが、メラント(株)のころには2%にまで落ち、現在では4%に上がってきている。当面の目標として、日本市場の収益を15%に戻したいと考えている」

※1 インターソルブは、1999年2月に社名を変更し“メラント株式会社”となった。また2002年2月には、メラントのDataDirect事業部が、データディレクトテクノロジーズに移管されている。

「上村には初めて会ったとき『日本で成功したいなら、アメリカのやり方を持ち込むべきではない。製品は良いけれども、日本の文化に合わせたやり方が必要』と言われ、好感を持った。日本のビジネスは非常にエキサイティングなので、上村やパートナー企業と協力しながらやっていきたい」と述べた。

常務取締役の上村譲氏
常務取締役の上村譲氏

常務取締役の上村譲氏は、日本市場における同社の展開について「企業のITに対する投資は比較的安定しているし、データ接続の需要は伸びている。銀行のシステムなどが社会問題にもなっており、各企業も危機感を持つ必要がある」とし、「ウェブアプリケーションは今後も伸びが予想され、XMLのテクノロジーは急速に展開していくだろう。こういった仕組みを利用した企業のデータベースを、各クライアントに結びつけるコネクティビティーの製品群に対するニーズも発生していくものと思われる。弊社は、データ接続分野のスペシャリストとして、付加価値の高い、安心できるサービスを提供していく」と語った。

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