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ストリーミングに携わる技術者や関係者の集い「Streaming Enkai Expo 2002 Spring」開催!

2002年06月26日 01時19分更新

文● 別冊ASCII編集部 井上猛雄

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 6月22日、ストリーミングに携わる技術者や関係者の集い“Streaming Enkai Expo 2002 Spring”が開催された。今回で3回目を迎えるこのイベントは、昨年冬に開催されたホテルニューオータニ幕張から、秋葉原のリナックス カフェ ディプロント秋葉原に舞台を移して催された。

“Streaming Enkai Expo 2002 Spring”の会場となったリナックス カフェ ディプロント秋葉原。

もともとこのイベントは、Streaming系のメーリングリスト“SMIL-ML”“MediaML”“Streams-jp”の共同オフ会として始まったものだが、当日はストリーミング関係の技術者はもちろんのこと、研究者、デザイナー、編集者など、各業界からさまざまな人々が集まり、有用な情報交換がなされた。

“Streaming Enkai Expo”と銘打たれているように、目玉となるのはイベントのストリーミング配信だ。当日の模様は、QuickTime/WindowsMedia/RealVideoの3つのフォーマットによりライブ中継が行なわれた。機材はインテルのCCDカメラを接続したWindowsマシン2台と、FireWire経由でDVカムと接続したMac1台という構成。Macでは、オーディオ圧縮にAAC、動画にMPEG4を利用する最新のQuickTime6フォーマットが用いられた。また、イベントのライブブロードキャストが行なえる『QuickTime Broadcaster』が稼動しており、これまで以上の音質と画質を実現していた。

一番奥のWindowsマシンは通信にP-in Comp@ctを利用していた。中央はDVカムと接続したMac。
“ワインCCDカメラ”も活躍! ワインの上に載せるとCCDカメラもほろ酔いで調子がいい!?

また、Streaming Enkai Expo 2001 Winterで注目を集めていた『ビアーサーバー・サーバー』だが、残念ながら今回は搬送が困難なため出展されなかった。しかし、バックグラウンドでストリーミングサーバーとして活躍していたという。『ビアーサーバー・サーバー』は、なんと本物の“生ビールサーバー”を改造し、筐体として利用してしまったユニークなPCサーバーだ。Athron 650MHz、128Mのメモリ、37.5GBのHDDを搭載している。オプションとして、水冷式への転換や、本当にビールまで出すこともできるらしい!?(注)
 真夏にビアサーバーから出るビールを飲みながら、ストリーミングを刺身に一杯なんてやったら、オツじゃありませんか。

これが噂の『ビアーサーバー・サーバー』。今回は出展されなかったが、こんな素敵なマシンで“真夏の夜の夢”を見たい!

(注)実際にはまだビールを注げるようになっていないが、将来的には小さなビアサーバを仕込む予定があるという。

主催者のひとり、SMIL-MLを運営する林 岳里氏の締めの挨拶。第3回のイベントも盛況のうちに幕を閉じた。

なお、当日の模様は、7月1日(月)PM12:00からこちらのサイトで公開される予定なので、チェックしてみよう!

当日配信されたストリーミング中継の模様。RealVideoフォーマットによるもの。RealPlayerがHTMLに埋め込まれており、チャットウィンドウも用意されていた。

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