このページの本文へ

EMCジャパン、統合ストレージサービス“SLAIS”発表――技術者認定プログラムも開始

2002年06月25日 15時53分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

イーエムシージャパン(株)は25日、ストレージシステムの計画/構築から導入後の効果測定まで提供する包括的なオープンストレージサービス“SLAIS(Service Level Agreement for Integrated Storage)”の提供を開始すると発表した。

Steven Fitz社長
EMCジャパン代表取締役社長のSteven D.Fitz氏

SLAISは、ストレージ導入支援サービスとストレージ資産管理サービス、トレーニングプログラムを統合したサービス。システム導入前にユーザーのIT環境を査定してTCOを算出し、ストレージシステムにおける管理ポリシーや情報保護ポリシー等を策定する。その後要件を定義してストレージインフラを構築し、導入後はストレージの性能評価、および評価に基づく改善支援、構築変更支援などを包括的に提供する。

また、ユーザー側の現行のストレージインフラ資産をコスト面から評価し、なるべく安価で構築できるストレージシステムモデルを提案するとともに、システムのリースやレンタルも行なう。なおストレージシステムの利用については、システムのうち利用した分だけ課金する従量課金制を導入する。そのほか、ユーザー側の古いシステムの下取りも行なうという。

さらに同社は、オープンストレージインフラストラクチャーを構築するための高度なスキルを持つ技術者の育成を目的とした、ストレージ技術者養成/認定プログラム“EMC Proven Professional”を開始すると発表した。

同プログラムは、ストレージ運用者を対象とした“EMC Proven Professional Operator”、SEおよびシステムインテグレーターを対象とした“EMC Proven Professional Builder”、SEおよびソリューションアーキテクトを対象とした“EMC Proven Professional Architect”の3コースが用意される。各コースとも約2週間から1ヵ月の講習、実習を経て、最終認定試験を実施し、合格すると認定技術者となる。同プログラムの費用や受付開始日などの詳細は同社ウェブサイト上で7月に告知されるという。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で挨拶に立った同社代表取締役社長のSteven D.Fitz(スティーブン・D・フィッツ)氏は、「われわれはストレージ分野におけるソフト、ハード、サービス全てを網羅しているが、特に重要視しているのがネットワークストレージ。今後NASやSANはネットワークストレージに集約していくだろう。われわれはこの分野に注力していく。そのためにも今回発表したサービスとトレーニング体制は重要であり、ユーザーにも有益なものとなる」と語った。

なお、米EMC社と、(株)日立製作所およびその子会社が、米国において特許侵害で係争中だが、この件について同氏は「EMCは知的財産に多額の投資をしており、提訴はそれを保護するためのもの。5月に米国際貿易委員会において次のステップに移るという判決が出たが、解決には時間がかかるだろう」としている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン