キヤノン(株)は、3CCDタイプDVカムコーダー『XV1』の後継製品として、光学20倍ズームの『ビデオLレンズ』を搭載した『XV2』を7月中旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は28万円前後。ACアダプター、バッテリー(BP-915)、8MB SDメモリーカード、PC接続キットなどを含む『アクセサリーキット AK-620』は2万5000円。
『XV1』は白が基調だったが、『XV2』の本体カラーは黒に変更された |
『XV2』は、従来モデルXV1(RGB各27万画素)よりも画素数の多い(各41万画素)3CCDを搭載し、動画/静止画ともに記録時の画質を向上させた、ハイアマチュアからプロ向けのDVカムコーダーの新製品。DV動画記録時には水平解像度540本、JPEG静止画記録時には1488×1128ドットの高精細記録が可能で、静止画像はSDメモリーカードまたはMMCに記録する。
色相、シャープネス、カラーゲイン(色の濃度)、セットアップレベル(黒レベルの調整)をあらかじめ調整しておき、1ボタンで設定を呼び出す『カスタムプリセットボタン』、ズーム速度の変更メニューや手ぶれ補正のオン/オフ、AEシフト、レベルメーターの表示など、よく使う機能(12項目)のいずれか1つを割り当てて1ボタンでメニューを呼び出す『カスタムキー』など、使い勝手の向上が図られているのも特徴。
DVカムコーダーとしての主なスペックは、f=4.2~84mm(35mmフィルムカメラ換算:39.5~790mm)、F1.6(ワイド端)~2.9(テレ端)の光学20倍ズームレンズを搭載、デジタル100倍ズームが可能。光学式(バリアングルプリズム方式)手ぶれ補正機能、20万画素の2.5インチTFT液晶ディスプレーと18万画素0.44インチ液晶ビューファインダーを内蔵する。本体サイズは118(W)×306(D)×138(H)mm、重量は約1.12kg(本体のみ)/約1.27kg(装備重量)。バッテリーでの撮影時間は、最も小型の『BP-915』を使った場合、液晶ビューファインダー使用で2時間、液晶ディスプレー使用では1時間35分。最も大型の『BP-945』を使えば同じく7時間/5時間55分の長時間撮影が可能になる。
オプションのワイドコンバーターとマイクロホンアダプターをセットにしたフル装備状態。カスタムキーとカスタムプリセットは液晶モニタのすぐ下に並んでいる |
なお、本体と同時にXV2用オプションとして、『マイクロホンアダプター MA-300』(2万5000円)、『ワイドコンバーター WD-58H(レンズフード付き)』(2万8000円)、などの発売も発表されている。