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シャープ、Linux搭載の新ザウルスを発表――MI-Eシリーズとは異なる新コンセプトPDA

2002年06月24日 21時35分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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MI-Eシリーズユーザーがぜひとも知りたい7つの疑問

『SL-A300』と『MI-E1』を並べたところ。画面サイズは3.5インチで変わらないが、収納式キーボードやCFカードスロットを省略したため、大幅に小型軽量化された(幅12mm、奥行き26mm、厚さ5mm、重量で80g)。実機を手にすると、特に薄さと軽さに驚く
[編集部] キーボード付きザウルスも、今後はLinux OSを採用するのか?
[シャープ] 海外(欧米)でLinux版ザウルス『SL-5500』は開発者向けに2万台程度出荷し、対応ソフトの開発者は日本人532人を含め3万人を数える。今後はLinuxが主流になると見込まれるが、SL-5500シリーズの国内販売については現在予定はない。
発表会場では、欧米で発売中の『SL-5500』も参考展示されていた。有志が移植したネットワーク対応ゲームがプレイできるなど、オープンソース化によるメリットは大きい
[編集部] ソフトウェアは海外版Linux用のものがすべて使えるのか?
[シャープ] SL-5500向けに開発されたアプリはすべて動作する。
[編集部] “ミュージックプレーヤー”“ムービープレーヤー”は付属しない?
[シャープ] 搭載していない。ただし、現在SST(Sharp Space Town)などで提供している“ザウルス文庫”などのサービスに関するMOREソフト(文庫ビューア)は、順次移植していく予定。
[編集部] マルチタスクに対応した?
[シャープ] マルチタスクに対応している。ブラウザーとメールを切り替えて使用したり(従来のMI-Eシリーズはブラウザーとメールで個別にダイアルアップ接続していた)、ほかのアプリケーション起動して切り替えて利用することも可能。
『SL-A300』にコミュニケーションアダプターを接続して、プラネックスのCFタイプの無線LANアダプター『GW-CF110』を搭載したところ。隣のMI-E1+P-in Comp@ctより全長は短い。ウェブブラウザーはAccessの『NetFront 3.0』
[編集部] デジタルカメラや音声録音用の周辺機器は?
[シャープ] 今のところ未定。ただし、カメラで撮影した画像の表示については、付属のイメージノートで3段階の拡大縮小表示が可能になり、XGA相当の画像も直接扱えるので、今までよりも見やすく、使いやすくなっている。
[編集部] “ザウルスドライブ”でSDカードスロットやCFスロットの内容も読み書きできるのか?
[シャープ] “ザウルスドライブ”を起動すると、本体メモリーのフォルダーのほかに、SDカードやCFが接続されている場合、それらもフォルダーとして認識され、同様に操作できる。
[編集部] 本体メモリーはSDRAMとのことだが、データのバックアップは?
[シャープ] 本体のバッテリーが完全に切れた場合、メモリーの内容は消去される。ただし、USBケーブルでパソコンに接続して“ザウルスショット”を起動すると、本体メモリーの内容が自動的にパソコン側にバックアップされるので、パソコンと連携して使用している場合にはデータが完全に失われる心配はない。
コミュニケーションアダプターは、背面に張り付くように装着するため、本体の長さは変わらない。厚みも1.5倍程度に留まり、アダプターを装着したままクレードルに載せることも可能だ

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