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TransCube 10

TransCube 10

2002年08月21日 00時00分更新

文● culi

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ルータ+HDDビデオレコーダに
無線LANでアクセス

録画予約
図1 iEPGによる録画予約。本体がビデオモードになっているときは録画予約もできない。他社製品と比べ、番組表に書かれた内容説明まで取り込んで保存できるのがポイント。

 それでは、HDVR的機能をチェックしていこう。
 80GBの内蔵HDDには、映像クリップを1タイトルあたり最大12時間、100タイトルまで保存できる。すべてVBRのMPEG2でエンコードされ、指定可能な品質は

  1. 解像度が720×480ドット、平均ビットレートが6Mbpsの「高画質」
  2. 同解像度で平均4Mbpsの「標準」
  3. 352×480ドット2Mbpsの「長時間」

――の3モード。この手の機器として、平均6Mbpsを最高品質に設定した判断にはやや疑問もあるが、少なくとも地上波TV映像の録画視聴が目的なら十分だとも言える。
 録画予約はPCから、または携帯電話(iモード)経由でのみ実行できる。本体やリモコンからダイレクトに予約できないのは、やはり何かと不便だ。PCからの予約はiEPGに対応している(図1)。So-net運営の「TV王国」(http://www.so-net.ne.jp/tv/)が推奨されているが、「インターネットTVガイド」や「ON TV JAPAN」でも正常に録画予約ができた。

iCommand関連設定 録画データリスト
図2 付属ソフトウェア「LIVE MEDIA」のiCommand関連設定。問い合わせ時間間隔は、10分から1日(1回)まで必要に応じて7段階で設定できる。図3 ビデオモードのオンスクリーン表示。再生についてはTVで見ることも想定されており、リモコンにも再生関係の各機能は一通りボタンが付いている。

 携帯電話経由のリモート予約も、TV王国の会員制サービス「iCommand」を利用する。TransCube本体がネットに接続されていれば、iCommandの利用時にPCは不要だ(本体でiCommand機能を使う設定はPCから行う、図2)。本体が定期的にインターネット経由でTV王国サイトに問い合わせを行い、携帯電話からの予約が入っていれば、その情報を取り込んで予約リストに登録する。予約操作完了と録画完了のお知らせを指定メールアドレスに送ってくれる機能があり、リモート操作がきちんと実行されているかどうかを外出先で確認できる。
 録画した内容は、本体単独でも視聴できる。「ビデオモード」(映像出力を有効にするモード)では、リモコンを使ってタイトル一覧をオンスクリーン表示できるので(図3)、リストから再生したいタイトルを指定する。同様にリモコンで、録画済タイトルの保護や削除ができる。

 HDVRならではの機能として、録画を続けながらその番組の録画済の部分を再生する「追っかけ再生」(タイムスリップ)機能、録画中に以前録画したタイトルを再生する「録画同時再生」機能が利用できる。また、再生時には、映像を15秒先にとばす「ワンタッチスキップ」、15秒戻す「ワンタッチリプレイ」も用意されている。CMをスキップするときなど、便利だろう。

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