富士通(株)は17日、設計支援、生産管理などの基幹業務について、短納期でシステム構築を可能にする“GLOVIAソリューション”を提供すると発表した。各業種に必要なSCM、CRM、PLM(Product Lifecycle Management)、Financialsなどの業務パッケージを、業務に合うように組み合わせて提供される。
GLOVIAソリューションが提供する業務パッケージの図 |
今回、GLOVIAソリューションを提供するにあたって、ソリューション事業本部長の斑目廣哉氏によると、
「スピーディーな経営環境の中でニーズが多様化している。そこで生産販売・購買などトータルに提供し、そこへ今までの蓄積を盛り込んでいく」のだという。
“GLOVIAソリューション”は世界で約5200システムの導入実績があるERPソフトウェア(販売管理などを一元的にサポートする統合業務パッケージソフト)である“GLOVIA”シリーズを中心に、業務パッケージを組み合わせ、ソフトウェア、コンサルティングまでを提供するもの。
業務システムの構築や導入のノウハウをソリューション・テンプレートとして提供するので、新しいシステムをイメージしやすいほか、次世代プロセスの統合を実現する“インターステージコラボレーションリング”を活用し、同社のパッケージ製品だけでなく他社パッケージ製品もコンポーネントとして統合して提供したり、導入後の評価や各種アウトソーシングも利用できるのが特徴。
内容は、(1)受注生産型業務モデル
(2)決算早期型業務モデル
(3)連結管理会計モデル
(4)固定資産業務モデル
(5)人事・総務ワークフローモデル
の5種類。
価格はすべて個別見積もりとなる。
当初はこの5種類をテンプレートとして提供し、年度末には30種類まで増やす。今後2年間で1000億円の売り上げを見込んでいるという。