富士ゼロックスプリンティングシステムズ(株)は14日、ソリッドインク方式を採用し、PostScript 3を搭載したA4カラーページプリンター『Phaser 8200(フェイザー) カラープリンター』を17日に発売すると発表した。ラインアップは、標準モデルの『Phaser 8200DP』と拡張モデルの『Phaser 8200DX』の2モデル。価格は8200DPが34万8000円、8200DXが49万8000円。
『Phaser 8200DX』 |
『Phaser 8200』は、固形インクを熱で溶かして用紙に吹き付けて印刷する独自の“ソリッドインク方式”を採用したA4対応のカラーページプリンター。2001年7月に発表した『Phaser 860』の後継機種に相当する。固形インクはメンテナンスが容易で、再生紙などにも鮮やかな印刷が行なえるうえ、消耗品の必要量もレーザープリンターなどの10分の1と少ないのが特徴。印刷速度はカラー/モノクロとも毎分16枚。ファーストプリントは最速で10秒。解像度は1200dpi。CPUはPowerPC-300MHzで、メモリーは8200DPが128MB、8200DXが192MB。プリンター言語には『Adobe PostScript 3』を搭載する。搭載フォントは8200DPが欧文136フォント、8200DXはさらに日本語の平成2書体を搭載する。自動両面プリントも標準で装備する。
プリンタードライバーは、複数ページを1ページにレイアウトできる“ページレイアウト機能”を搭載しており、8200DXでは標準で、8200DPではオプションの内蔵ディスクを追加すれば、小冊子のように見開きの本をめくるイメージで印刷できる“ブックレット機能”(Windowsのみ)や、パソコンから印刷する文書に名前やパスワードを設定し、プリンターの前面パネルから名前やパスワードを入力して印刷する“保存プリント”や“セキュアプリント”などの機能も利用できる。インターフェースは、10/100BASE-TX、双方向パラレル、USBで、TCP/IP、AppleTalk、NetWareを利用できる。IPPにも対応しており、Windows 95/98/Me用のリモートプリントソフトが付属する。また、ウェブブラウザーを利用してネットワーク経由で設定変更や使用状況の確認が行なえる『CentreWare IS Web Server』を搭載する。
電源はAC100~240V。消費電力は175W(最大1000W)。本体サイズは、幅432×奥行き600×高さ390mm、重量は36kg。保証期間は6ヵ月間で、大学や官公庁向けに保証期間を3年間とした『Phaser 8200DP-3Y』『Phaser 8200DX-3Y』も用意する。
なお、同社は、富士ゼロックス(株)と日本電気(株)が両社のレーザープリンターの拡販のため、フェイザー・プリンティング・ジャパン(株)を母体として2001年10月1日に設立された。