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注目の新興ベンダ「Albatron」日本上陸!第1弾の5製品が店頭に並ぶ

2002年06月14日 22時49分更新

文● 小磯

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Albatron

 先のComputex Taipei速報でお伝えしている新興ベンダ「Albatron」(Albatron Technology)が日本上陸。第1弾となる5製品が14日からアキバの店頭に並んでいる。



まずはOEM供給品の販売からスタート
“本命”のマザーボードは来週から順次発売予定

 既報のとおり、Albatron(アルバトロン)は“Albatross”と“Electronics”を組み合わせた造語で、Gigabyte設立メンバーであるJack KoがCEOとして率いる企業。「伝説の名機」とうたわれた「P/I-P55T2P4」をASUSTeK時代に生んだスタッフがCIOを勤めるなど、一流の開発陣を擁すことで、新興勢力ながら高い注目を集める企業だ。

PM650GXパッケージ
「PM650GX」パッケージ
GeForce4 Tiシリーズパッケージ
「Albatron GeForce4 Ti」シリーズパッケージ

 第1弾となったのは“SiS650GX”チップセット搭載マザーボード「PM650GX」と、GeForce4 Tiシリーズを搭載するカード3枚「Albatron GeForce4 Ti4600/Ti4400/Ti4200」、そしてRIVA TNT2 M64を搭載するエントリー向けのカード「Albatron M64」、合計5製品。Albatronは自社工場を所持しているものの、全製品を自社製造しているわけではなく、たとえばビデオカードの場合「GeForce4 MXシリーズは自社製だが、GeForce4 TiシリーズはOEM供給品」(Albatron)とのこと。実際にGeForce4 MXシリーズはAlbatronのウェブサイトに掲載されている一方、GeForce4 Tiシリーズの3製品は掲載されていない。そこでPM650GXとAlbatron M64について考えてみると、こちらも同社のウェブサイトに情報はなく、ひょっとすると、今回登場した製品はすべてOEM供給品である可能性があるわけだ。もちろん断定はできないものの、もしそうだとすればAlbatron自身の技術力は少々お預けということになる。代理店のアスクによると、“本命”とでも言うべき、PC3200(DDR400) DDR SDRAMに対応するAlbatron製KT333マザーボード「KX400+」は来週末のアキバ登場予定。またPC3200 DDR SDRAMをサポートするi845E/Gマザーボードはそれぞれ来週末に台湾から出荷される見込みだという。



PM650GX
「PM650GX」

 さて、出自の気になるそんなAlbatron第1弾となる5製品を順に見ていくと、まずPM650GXは、“SiS650”の廉価版であるとされている以外、伝えられている仕様と実際が異なるなどナゾのチップセットとなるSiS650GXを搭載するMicroATXマザーボード。マニュアルによるとFSBは100MHz(Quad Pumped 400MHz)までの対応となり、拡張スロットはAGP×1、PCI×3、CNR×1、DIMM×2で、オンボードの機能はAC'97サウンドコーデックのみというシンプルな仕様だ。



販売中
実売価格は1万800円。初物ということを考えれば、安いと言えるかもしれない
GeForce4 Ti4400
「Albatron GeForce4 Ti4600」

 GeForce4 Tiシリーズの3製品は見事なまでにリファレンスどおり。3製品ともインターフェイスはD-Sub15ピン、ビデオ出力、DVI-Iで、DVI→D-Sub変換アダプタは同梱していない。付属ソフトはソフトDVDプレーヤ「WinDVD」と3Dゲーム「Serious Sam」「Motocross Mania」。またAlbatron M64はいかにもエントリー向けというシンプルな基板が特徴だ。CEOがかつて在籍したGigabyteカラー、というよりはアルバトロス(アホウドリ)の舞う空をイメージしたと思われるAlbatronカラーといったところなのだろうが、4製品とも青を基調としたカードデザインになっているのも特徴と言える。



GeForce4 Ti4200 Albatron M64
「Albatron GeForce4 Ti4200」。メモリ容量は64MBで、4ns品「Albatron M64」。クレバリー1号店によると「バルク版なら2週間前から販売していた」とのことで、これのみ今回が初登場というわけではない可能性がある
販売中

 Computex Taipeiにて注目された製品がいきなり登場したわけではないため、一部には肩すかしを喰らったように感じる人がいるかもしれない。また、決してプライスリーダーというわけでもない。しかし業界内で高い注目を集めるAlbatronがこうして製品を投入してきた意義は決して小さくないとも言えるだろう。T-ZONE.AKIBA PLACEでは明日15日から今回発売された製品、そして話題のKX400+を展示するとしているので、Albatronとはいったいナニモノなのか気になる向きは、実際に店頭でチェックしてみるといい。


14日現在の価格情報
価格ショップ
PM650GX
\10,800T-ZONE.AKIBA PLACE
Albatron GeForce4 Ti4600
\44,800T-ZONE.AKIBA PLACE
\49,800コムサテライト3号店
Albatron GeForce4 Ti4400
\35,600コムサテライト3号店
\35,800T-ZONE.AKIBA PLACE
T-ZONE.PC DIY SHOP
Albatron GeForce4 Ti4200
\22,280コムサテライト2号店
\22,500コムサテライト3号店
\22,800T-ZONE.AKIBA PLACE
T-ZONE.PC DIY SHOP
\23,480クレバリー1号店
Albatron M64
\4,800コムサテライト3号店
\4,980クレバリー1号店(※バルク版)
T-ZONE.AKIBA PLACE
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