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サイボウズ、第1四半期の売上は前年同期比1億6200万円の減少

2002年06月14日 20時46分更新

文● 編集部 矢島詩子

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サイボウズ(株)は14日、2002年第1四半期(2002年2月~4月末日)の業績を発表した。売上高は連結で6億1600万円、経常利益2億1000万円、当期純利益1億1100万円となった。売上高は前年度の同期に比べ20.9%の減少となった。

高須賀宣氏決算について解説するサイボウズ社長・高須賀宣氏

この原因について、同社の代表取締役社長、高須賀宣氏は、5月13日に同社の主力製品であるエージェント指向グループウェア『サイボウズAG』の発売を控えていたため、それと同時に買い控えが起きたこと、広告戦略の見直しを行ない、新聞広告を減少させたものの、展示会への参加費用が若干ふくらんだこと、営業強化のために人員を増やしたことを主な原因と分析しているという。

今期末までの目標としては、エンドユーザー数140万人を目指し、9月には数百人~数万人規模での利用を想定したグループウェア 『サイボウズガルーン』(関連記事) を投入する。この製品はパートナーとの協業で販売され、主に大企業が顧客である大手SIや、中小企業に強い販社やSIと協業していく。すでに数社とは具体的な交渉に入っているという。

また、同社ウェブサイトからのダウンロード販売についても、ダウンロード率・試用率のアップなどを目指す。

海外への展開も積極的に進めている。サイボウズOfficeのフレームワークを使って開発、1月に発売された英語版製品『Share360』についてはバージョン2をリリースする予定がある。

同社のメイン製品であるウェブグループウェア『サイボウズOffice』は、5月現在で累計1万3000社、1万7000部門が導入しており、とりわけ中規模企業の導入が増えているという。
製品のダウンロード、見積もり、問い合わせ件数は同社の予想通り伸びているものの、その後、正式購入までの時間が長くなっている現象が起きており、その対策として、ユーザーとのコミュニケーションをより強めていこうとしているという。

同社では“デジタルデータ流通システムの構築”をテーマとしていくという。高須賀社長は「個人のナレッジワーカーに必要としているプラットフォームを提供していくことを目指す。日常的な情報をより扱うことによって働く人たちの指向性が把握できるので、指向性に基づいた提案が可能となるインフラになる」と述べた。

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