「P8F153」 |
22×17cmという、いわゆる超小型FlexATXフォームファクタ採用マザーボードとしてはじめてIntel製のPentium 4対応チップセットを搭載する製品「P8F153GT」がFreetechから近日発売予定だ。外部インターフェイスを用意する側の長さが17cm以下とのPentium 4用マザーボードとしてはすでに“SiS650”を搭載する製品がが複数ベンダのベアボーンPCに搭載されて販売されているが、単品販売がアナウンスされるのは今回がはじめてであり、P8F153GTは2重の“初物”ということになる。
i845G搭載を裏付けるマニュアルの表記とインターフェイス |
“P8F153GT”という型番は現在のところFreetechのウェブサイト上で確認できないが、サンプル品がパッケージに同梱するクイックインストールマニュアルによればFSBは133MHz(Quad Pumped 533MHz)をサポート。また外部インターフェイスとしてD-Sub15ピン出力端子やS/コンポジットの両ビデオ出力端子を搭載している点からするとチップセットはi845Gと判断していいだろう。Socket478が大きな面積を専有するためかオンボードのデバイスは控えめで、前述のビデオ出力以外にはAC'97コーデックと、Realtek製のネットワークコントローラを搭載する程度となっている。もっとも、ICH4内蔵コントローラによって2つのUSB端子はUSB2.0をサポートしているので、他社製のSocket478搭載FlexATXマザーボードと比べて付加機能が劇的に見劣るわけではない。拡張スロットがPCI 1本だけというのはやや残念だが、DIMMスロットは必要十分の2本用意されている。
ボード上にはPentium 4対策か、大容量のコンデンサが多量に備え付けられている | ボード裏面にはレギュレータが点在 | はじめてFlexATXマザーボードに搭載されたICH4 |
7月上旬に、予価2万円台中盤として展示を開始したのはクレバリー1号店。純正チップセットを搭載する安心感を、超小型のPentium 4対応PCを組み上げようとする際に得たいのであれば、登場を待ってみる価値は大いにあるだろう。気になる人は、店頭で実際に確認してみるといい。