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まるでCD-ROMドライブだ!究極の小型ベアボーンPCが来週発売予定!!

2002年06月13日 22時45分更新

文● 小磯

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SUMICOM

 止まるところを知らないPCの小型化。小型キューブ状のものを筆頭に、17×17cmのマザーボードなどが毎週のように次々とアキバの店頭を賑わわせるなか、今度は“5インチベイに入る、5インチドライブサイズの直方体フルアルミベアボーンPC”が台湾Morex(Morex Information)から登場予定だ。MorexはこれまでもPCケースなどが国内でも販売されているベンダ。



SUMICOMパッケージ

 Shuttleの小型キューブベアボーンPC代理店としても知られるエムシージェイ扱いで登場するのは「SUMICOM」という名の製品だ。これは“SUper MIni COMputer”の略とされており、編集部実測値で145(W)×254(D)×41.5(H)mmというサイズは奥行きこそ長いながらもまさに5インチベイドライブサイズ。エムシージェイから営業を受けたというショップではどこでも最初はただの5インチ光学ドライブだと思ったというのが、その特徴を端的に言い表していると言えるだろう。



フェイス CD-ROMドライブとの比較(1) CD-ROMドライブとの比較(2) CD-ROMドライブとの比較(3)
光学ドライブと言われても仕方がないほどのフェイスだが、USBやIEEE1394、サウンド入出力を手前に引き出せるようになっている。また、実際に市販のCD-ROMドライブと大きさを比較してみると、その“5インチドライブ振り”がよくわかる
マザーボード
マザーボード。よく見ると「ET41」という型番らしき印刷も見える。ATXの20ピン端子を持つため、5インチベイに入れた状態でも利用可能

 四角柱状の“ガワ”を引き抜くと、中に入っているのは編集部実測値で246(W)×141(D)mmというサイズのマザーボード。チップセットは“FW82815”+“FW82801BA”、つまり“i815E”となっている。写真向かって左にCoppermineコアまでの対応になると思われるSocket370、右が2.5インチHDDとスリムタイプ光学ドライブ用スペース。そしてその両者を横断するように2本のDIMMスロットが用意されているのだが、筐体サイズの影響を1番受けたのがこのメモリ周りで、高さの制限から以前から一部ベンダ製で少量流通しているのみの“ハーフハイト”SDRAMモジュールしか利用できない。対策としてエムシージェイでは発売に当たって128MBモジュールを2枚同梱するとしているので、一所懸命に探さない限りメモリ容量は256MBということになる。



i815E メモリ設置 ハーフハイト
チップセットはi815EスリムCD-ROMドライブの下へ潜るように設置されるメモリモジュールハーフハイトのSDRAMモジュール
ペリフェラル用ドータボード ATAPI 前面から
ペリフェラル用ドータボード。上側に光学ドライブ(右へ続く)その下側に2.5インチHDDを取り付ける。見て分かるようにマザーボードとのインターフェイスはATAPI前面からペリフェラル用ドータボードを見るとこんな感じ
C3-800MHz
サンプル品が搭載しているVIA C3-800MHz

 なお「現在のところMorexではVIA C3-800MHzでしか動作を確認していない」(エムシージェイ)ため、PentiumIIIやCeleronで動作するのかは今のところ不明。今後対応が確認でき次第同社のサイトで発表するとしているが、電源供給はACアダプタで容量60Wとなっているだけに、どの程度対応できるのか気がかりではある。ちなみにCPUソケットと“ガワ”までの幅は28mmあるため、薄型CPUクーラーならおおよそ対応できそうだ。



60W AC電源ケーブル
最大60Wを供給するAC電源ケーブル
背面インターフェイス
背面インターフェイス

 定価はオープン。サンプル品で取り付けられているCD-ROMやHDDは付属せず、メモリのみが付属して店頭価格は未定。OVERTOPやコムサテライト3号店など複数ショップに入荷予定だという。拡張性はないに等しいものの、フルアルミのクールな外観を持つ5インチドライブ大ベアボーンPCは、キューブ型製品とはまた違った人気を集めそう。初回分はごく少量とのことなので、欲しい人は来週、店頭をこまめにチェックした方がいいかもしれない。



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