CD-RWドライブとは別に専用のコーナーを設けるところが増え、すっかりアキバでは一般化したコンボドライブに、松下電気産業とPhilipsの新製品がラインアップとして加わった。今週から販売が始まっている両社の製品はともにバルク版で、非常にシンプルな外観が特徴となっている。
松下電気産業製の「CW-8572-C」は“これぞOEMモデル”といった製品。本体に貼られたシールでこそ型番を確認できるものの、フェイス部にはなんの刻印もない「のっぺらぼう」状態で、同社のウェブサイトなどで仕様を確認しなければこれがコンボドライブなのかどうかもわからない。OEM出荷用の仮フロントパネルなのか、OEM先の方で自由に刻印を打てるよう配慮した結果なのか詳細は不明ではあるものの、斬新ささえ感じるほどのシンプルさである。ライティングソフトやケーブル類などがいっさい用意されていないのもOEM向けモデルらしいところと言える。
なにひとつ刻印のないフロントフェイスと、よくあるデザインの背面インターフェイス部がOEM製品らしさを際立たせている |
CDメディアの書き込み速度は最大16倍速で、書き換え速度は最大10倍速、読み出し速度は最大40倍速で、DVD-ROMの読み出し速度は最大12倍速。バッファアンダーランエラー防止機能を搭載し、キャッシュメモリが2MBというのは、コンボドライブとして突出したところのない無難な仕様と言える。バッファアンダーランエラー防止機能の詳細については明らかになっておらず、このため光学装置の詳細は不明だ。価格はコムサテライト3号店で1万3480円と、ドライブ単体のみの価格としては若干割高感もあるが、なんの飾りもない、シンプル極まったデザインが気になる人も少なくないだろう。
同じく今週から流通しているPhilips製コンボドライブ「CDD5101」も、CW-8572-Cほどではないにせよシンプルな外観が特徴。現在のところ、Philipsのウェブサイトにいっさいの情報が掲載されていないため仕様に関しては断言できないが、複数海外サイトの情報を総合すると、CDメディアの書き込み速度は最大16倍速、書き換え速度は最大10倍速、読み出し速度は最大40倍速で、DVD-ROMの読み出し速度は10倍速であると判断して良さそうだ。また同じく詳細不明ながらバッファアンダーランエラー防止機能も搭載しているもよう。ライティングソフトとして「B's Recorder GOLD 5 Basic」が付属し、価格はWonderCityで1万3800円、コムサテライト3号店で1万4200円。
「CDD5101」もかなりシンプルな仕様だ |
オンザフライ派に朗報!スリムCD-RWドライブとDVD-ROMドライブのセット「Dual-Drive」がなんと半額に!!
1万5000円台にまで値を下げた「Dual-Drive」 |
一方、5インチベイひとつにスリムタイプのCD-RWドライブとDVD-ROMドライブを詰め込んでしまうという仕様で話題を集めたイーテクノロジーズ製品「Dual-Drive」(型番:ET-W1)が、今週から大きく値を下げている。発売当初の価格は2万9800円だったが、なんと今回コムサテライト3号店では半額強となる1万5780円で販売中だ。同製品は、バッファアンダーランエラー防止機能“JustLink”を採用する松下寿製CD-RWドライブと、同じく松下寿製のDVD-ROMの両方を5インチベイ1つに用意できるのがウリの製品。CD-Rの書き込み速度とCD-RWの書き換え速度がともに8倍速、DVD-ROMの読み出し速度が4倍速であるなど、スペック的には5インチベイ用のコンボドライブに敵わない。しかし5インチベイ1つでオンザフライ書き込みが可能となる製品が一般的な5インチベイ用コンボドライブと同程度の価格にまで落ちてきたことで、新たな需要を生むのは間違いなさそうだ。なお今回は処分特価的な位置づけとなっているため、気になった人はお早めに。
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