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沖電気、自動撮影型アイリス個人認識システム『アイリスパス -WGゲート管理システム』の販売を開始

2002年06月12日 16時31分更新

文● 編集部

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沖電気工業(株)は12日、カメラを見つめれば自動的に瞳の位置を検出し、アイリス(虹彩)を撮影、認識が可能な個人認証システム『アイリスパス -WGゲート管理システム』を開発したと発表した。7月1日に販売と出荷を開始する。価格は250万円から。

『アイリスパス -WGゲート管理システム』『アイリスパス -WGゲート管理システム』

『アイリスパス -WGゲート管理システム』は、1998年に発売した入退室管理システム『アイリスパス -Sゲート管理システム』の後継機種。同社が米イリディアンテクノロジーズ(Iridian Technologies)社と提携し、松下通信工業(株)と共同開発したもの。目の位置を検出するソフトを開発し、搭載したことで、利用者が認証装置を見つめるだけで眼画像の撮影が行なえるのが特徴。装置に触れる必要がなく、両手に荷物を持ったままでも照合が行なえるようになっている。装置の前に立ってから照合が完了するまでの時間は3秒程度。メガネをかけたままでも照合が可能。

アイリスを利用する認証は、誤認識率が120万分の1以下と低く、非接触のため照合時の不快感がないうえ、2歳以降はアイリスパターンの変化がほとんどないことから、一度登録したデータを一生継続して利用できるのが特徴。システムは、管理センターなどに設置される管理装置や登録装置と、各扉脇の壁に据え付けられる照合装置で構成される。管理装置は、アイリス情報の登録や、各利用者の個人情報と認証履歴の管理、照合装置の状態監視、遠隔ゲート制御などの機能を持つほか、管理者の本人確認を行なうアイリス認証機能やパソコンの不正操作防止機能なども装備する。照合装置には、照合結果と連動して監視カメラや警備システムなどを作動させる機能も標準装備する。照合装置は最大127台を接続できる。登録装置と照合装置は制御ユニットとカメラユニットで構成される。制御ユニットのサイズは幅380×奥行き90×高さ410mm、重量は約9kg。カメラユニットのサイズは幅430×奥行き80×高さ211mm、重量は約5kg。

価格は標準システム構成の場合で250万円から(工事費は別途)。同社では3年間で900システムの販売を目標としている。

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