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エコーンネットワークス、クラスターシステム製品『ClusterEdge』を発売

2002年06月06日 20時40分更新

文● 編集部 田口敏之

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(有)エコーンネットワークスは4日、並列クラスターシステムを構築するための製品『ClusterEdge(クラスターエッジ)』を15日に発売すると発表した。価格は1ノードあたり37万円。

『ClusterEdge』
『ClusterEdge』

ClusterEdgeは、SCI(Scalable Coherent Interface)ネットワークカードと、ノルウェーのScali社の並列処理用ソフトウェアをワンパッケージにした製品。汎用のワークステーションやPC/AT互換機で、2次元リング型、3次元リング型トポロジーの並列クラスターシステムの構築が可能。2次元リング型トポロジーで数100ノードまでの並列クラスターシステムを構築でき、3次元リング型トポロジーで1000ノードクラスの大規模な並列クラスターシステムを構築できる。CPUはIA-32/64(互換製品含む)、Alpha、SPARCをサポートする。1本のケーブルのリンク速度は5.336Gbpsで、データ転送能力は、CPUにItanium-667MHzを搭載した460GXチップセットベースで1秒あたり326MB、AMD Athlon MP-1.2 GHzを搭載したAMD-760 MPXチップセットベースで1秒あたり284MB。主に、気象モデリング、天気予報、地震予知、科学、有限要素解析、動的流体解析、遺伝子計算、CGなど、大量のデータを高速に処理しなければならない並列アプリケーションに適しているという。OSは、Red Hat Linux、SuSE Linux、Solarisに対応している。

並列処理環境を構築し、管理するためのソフトウェアは『Scali SSP(Scali Software Package)』。並列プログラミング環境は、MPI(Message Passing Interface )1.1/2.0に準拠している。OpenMPにも対応する。また、MPEグラフィックスライブラリーを搭載し、標準MPICHを実装。並列プログラミングのデバッガーもサポートする。

また、クラスター管理ツールは、GUIによるクラスター管理環境を用意しており、CPU負荷、スワップ空き容量、メモリーの使用状況、デスクの使用状況など、主だったハードウェアリソース情報を、2次元もしくは3次元のヒストグラムで表示できる。また、ネットワークエラーに対して経路を自動変更できるソフトフォルトトレーランスを行なえる。さらに、電源制御装置、コンソールサーバーなどとのインターフェースを備える。各ノードおよび、SCIネットワークカードの診断機能も搭載している。

同社では、2002年度(1~12月)に4000万円、2003年度は約1億円の売り上げを見込んでいる。

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