米ウォッチガード・テクノロジーズ社は4日、都内で記者発表会を行ない、大企業向けVPN対応ファイヤーウォール製品『Firebox Vclass』シリーズを日本国内で6月下旬に発売すると発表した。
大企業向けVPN対応ファイヤーウォール製品『Firebox Vclass』シリーズ。上から、『V10』、『V80』、『V100』。『V60』はV80と同様の外観。V60/V80/V100とも1Uサイズのコンパクトな装置 |
『Firebox Vclass』シリーズは、セキュリティー用のカスタムASIC(特定用途向けIC)を搭載した大規模分散型ネットワークやデータセンター向けファイヤーウォール製品で、『V100』『V80』『V60』『V10』の4機種が用意されている。同社はこれまで中小企業向けファイヤーウォール製品『Firebox』シリーズを中心に事業を展開していたが、今回の『Firebox Vclass』をラインナップに追加することで市場の拡大を図るという。
V100はハイエンドのVPNコンセントレーターで、1GbitEthernetポート×2(1000BASE-SX)と、HA(High Availability)ポート×2を装備し、最大2万本のVPNトンネルを扱うことが可能。V80は、Fast Ethernetポート×4とHAポート×2を装備し、VPNトンネル数は8000本。V60は、Fast Ethernetポート×4とHAポート×2を装備し、VPNトンネル数は400本。なお、V80およびV60のFast Ethernetポートは、出荷時にアクティブなポートは3つのみで、4つすべてのポートがアクティブになるのは第4四半期になるという。V10は、V100/V80/V60向けのVPNエンドポイントで、Fast Ethernetポート×2を装備する。
いずれの製品も6月末発売で、日欧米で同時出荷となる。価格は現在検討中で、同社は2週間以内に各地域向けの価格を決定して発表するという。
同社の北アジア担当バイスプレジデントであるJohn Kirch(ジョン・カーチ)氏は 「日本市場におけるわれわれの使命は、現在および将来の脅威から組織を守るインターネットセキュリティソリューションを企業に提供すること。われわれの製品はスマートで価格も安く、設置や保守も容易だ」としている。
米ウォッチガード・テクノロジーズの北アジア担当バイスプレジデントであるJohn Kirch(ジョン・カーチ)氏 |