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オープンソースソフトウェアの利用促進団体「OSCARアライアンス」設立

2002年06月02日 19時08分更新

文● 編集部

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(株)ビジネスブレイン太田昭和、レッドハット(株)、(株)テンアートニなど10社は、オープンソースアプリケーションの企業利用を促進するため、「OSCARアライアンス」を6月1日に設立したことを発表した。

企業がオープンソースのシステムを導入する際に、自己責任で利用しなければならないことに対する不安などから、導入が阻まれることがある。また、日本の場合、システム導入がベンダー主導で行なわれるため、ベンダーがオープンソースソフトウェアを利用してシステムを構築しない限り、なかなか普及しないというのが現状だ。

「OSCARアライアンス」は、“Open Source Consulting Advisory Relationship Alliance”の略。すでにオープンソースソフトウェアを企業システムに導入し成功している企業の情報を提供したり、オープンソースソリューションを提供するベンダー企業との情報交換の場を設けるなどの活動を通じて、オープンソースソフトウェアの利用を促進する。現在参加を予定している企業は以下のとおり。

  • (株)ビジネスブレイン太田昭和
  • (株)エヌ・ティ・ティ ネオメイト
  • (株)ダイエー
  • ライコスジャパン(株)
  • 住友電気工業(株)
  • イー・ゴルフ(株)
  • (株)ニユートーキヨー
  • (株)デンサン
  • レッドハット(株)
  • (株)テンアートニ

具体的な活動内容は以下のとおり。

  • オープンソース活用を目指す企業へのさまざまなアドバイス
  • ユーザー企業とSI企業のビジネスメリットの追求
  • オープンソースの普及啓蒙活動の推進
  • 基幹系アプリケーションのLinux対応促進
  • 商用アプリケーションとの組み合わせ稼働確認と情報公開
  • オープンソース技術者、業者の育成

会員はSI企業やオープンソースメーカー、ユーザー企業の一般会員(年会費10万円)と、IHVやISVの賛助会員(年会費30万円)に区分される。活動は6月上旬に開始されるとしており、正式なWebサイトの公開もまだ先になるようだ。現在のところは、事務局が置かれる(株)テンアートニがWebサイトを提供している。7月下旬には第1回総会が予定されており、年間で70社程度の参加企業を集めたいとしている。

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