Low Profile AGPカードが、ついに一般的なサイズのAGPカードと同等の機能を獲得した。最新の3D APIであるDirectX8.1に完全対応し、マルチモニタ出力やビデオ入力をサポートするRADEON 8500LEカード「A85-DVC64」がアキバに登場し、販売が始まっている。動作クロックはコアが230MHz、メモリは200MHz(DDR 400MHz)以下。先に登場したASKセレクト版のLow Profile RADEON 8500LEと同じくRADEON 8500LEの公式クロックよりもメモリ速度が遅い、いわば“RADEON 8500LELELE”仕様ではあるが、1万7680円~1万9799円という実売価格でこれだけのスペックが手に入るのは十分に魅力的と言えるだろう。
64MB搭載するメモリは5ns品で、“RADEON LELE”の規定メモリクロックとされる230MHzより低いのは間違いない |
「A85-DVC64」 |
カードにはオンボードでDVI出力とビデオ入出力端子が搭載され、セカンドモニタ用のD-Sub15ピンをLow Profile接続時に利用するためには、同梱の専用Low Profileブラケットを利用してD-Sub15ピンを引き出す必要がある。マルチモニタ出力時には貴重な拡張スロットが1つ塞がれてしまうことになるが、これはLow Profileの制限なのでやむを得ないだろう。ただしパッケージにはDVI-I→D-Sub15ピン変換コネクタが同梱されているため、D-Sub15ピンブラケットが必要になるのは、DVIとD-Sub15ピンを同時に利用するときだけ。DVIあるいはD-Sub15ピンを1系統しか利用しない場合にスロットが無駄にならないよう配慮されている。
ビデオ入出力用に用意される専用ケーブルはS/コンポジット両対応。パッケージによれば、詳細こそ不明ながらビデオキャプチャソフトも同梱しているようだ。
カード側のインターフェイスと同梱のブラケット | DVI→D-Sub15ピン変換コネクタとビデオ入出力ケーブル | 出力の組み合わせ対応表。DVIとD-Sub、ビデオによる3モニタ出力へ対応する一方で、デュアルD-Sub出力はサポート外になっている |
“Xia”ロゴ |
ベンダは不明で、ナゾのXia(X Generation Multimedia)というブランドロゴが刻まれているのみだが、こえはどうやら、以前投入されたバルク扱いのRADEON 7500カードと同様、エーオープンジャパンが独自に国内市場へ投入した製品であるようだ。それを裏付けるかのように動作確認済みLow ProfileケースがAOpen製品のみとなっているほか、製品型番などが記載されたシールはAOpen製品そっくりのレイアウトを採用している。サイズにゆとりのあるAOpen製ケースにあうようにデザインされたためか、Low Profileカードにしては奥行きが若干長いため、一部Low Profileケースでは搭載できない場合がある点には注意が必要だ。
AOpen製Low Profileケースのみの対応をうたうパッケージ | ASKセレクト版Low Profile RADEON 8500LEカード(前面)との比較。写真向かって上方向に10mmほど長い |
価格 | ショップ |
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\17,680 | コムサテライト2号店 |
\18,200 | コムサテライト3号店 |
\19,799 | TSUKUMO eX. |