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CLIE PEG-T650C

CLIE PEG-T650C

2002年05月29日 23時39分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・小林 久

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CLIE PEG-T650C

ソニー

オープンプライス
(SonyStyleダイレクト価格:3万9800円)

2001年末に登場したCLIEの薄型カラーモデル「PEG-T600C」は、価格、性能、携帯性のバランスが取れた1台として、ベストセラーとなった。PEG-T600Cの唯一の弱点は、CLIEシリーズのウリである音楽再生機能を搭載しない点だったが、PEG-T600CにATRAC3/MP3対応の再生機能を装備した新モデル「PEG-T650C」が登場した。

さらに高級感が増した本体デザイン

 PEG-Tシリーズの最新モデル「PEG-T650C」は、2001年11月に登場した「PEG-T600C」の後継に当たる製品だ。
 従来機種からの主な変更点は、

  • ATRAC3とMP3に対応した音楽再生機能を搭載
  • CPUにより高速なDragonBall Super VZ-66MHzを採用した

という2点。PEG-T600Cの基本性能を向上させたマイナーチェンジと言える製品だが、CLIEのウリである音楽再生が標準で利用でき、CPUの高速化により画像の展開などが高速化し、後述するキーボードでの文字入力ももたつかなくなった点は見逃せない。

 デザインに関しては、PEG-T600Cから大きな変更がない。本体厚はカラー版Palmデバイスとしては最薄の12.5mmで、素材はアルミ合金。カラーリングはサテンシルバー1色のみを用意する。PEG-T600Cで選択できたロイヤルブルーとセレブレーションレッド(限定色)は用意されていない。

写真1 外観上の変更点は、側面のジョグダイヤル付近。音楽再生機能装備ということで、ヘッドホンジャックとHOLDボタンが付いた。ダイヤルの位置変更は賛否両論あるところだろう。
 外観上の違いとしては、本体左側面にヘッドホン出力とホールドボタンが装備され、ジョグダイヤルの位置が若干下側に移動したことが目に付く程度だが、本体のカラーがより光沢感のある金属の質感を強調した色合いとなり、クレードルがシルバーバーとパールホワイトのツートンに、フリップカバーがチャコールグレーの本皮製となったことで手に持った時の印象はずいぶん異なっている。



写真2 フロント部。ダイヤモンドカットのCLIEロゴやアプリケーションボタンのアイコンが浮き彫りになっている点などは芸が細かい。
 PEG-T600Cと比べてより引き締まった印象を受ける理由のひとつにGraffitiエリアのシルクパターンのコントラストが強調されたことが挙げられる。これにより、「ホーム」「メニュー」「キーボード」「検索」といったアイコンの視認性は格段に良くなった。



写真3 液晶はカラーバランスが自然で従来より見やすい印象。明るく輝度ムラが少ないのもメリット。
 また、CLIEの大きなセールスポイントである、ハイレゾ液晶はスペック的にはPEG-T600Cとサイズ、解像度とも同等(320×320ドット/6万色表示対応)だが、若干黄色味が強かったカラーバランスが改善され、白のより自然な発色と深い色味の再現が可能となった。ソフトウェアGraffitiを搭載しないのは残念だが、パネル自体は折りたたみ型CLIE(PEG-NRシリーズ)と同等とのことで、木々や花の表示がよりみずみずしい印象となっている。



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