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ニコン、デジタルカメラ“COOLPIX”の最上位機種『COOLPIX 5700』など3製品を発表

2002年05月29日 15時56分更新

文● 編集部

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(株)ニコンは29日、デジタルカメラ“COOLPIX(クールピクス)”シリーズの新製品として、200万画素CCDと光学3倍ズームを搭載し価格を抑えた『COOLPIX 2000』、500万画素CCDと光学8倍ズームを搭載したハイアマチュア向けの最上位機種『COOLPIX 5700』、400万画素CCDと光学4倍ズームを搭載した“スイバルデザイン”の『COOLPIX 4500』の3製品を発表した。価格は、『COOLPIX 2000』が4万5000円、『COOLPIX 5700』が16万2000円、『COOLPIX 4500』が10万5000円。発売は6月下旬。

『COOLPIX 2000』
『COOLPIX 2000』

『COOLPIX 2000』は、メニュー画面の文字サイズを大きくしたり、大きめのボタンや簡単ダイヤルを採用したりするなど、デジタルカメラの初心者層などをターゲットにコストパフォーマンスを向上させたデジタルカメラ。1/2.7インチの211万画素(有効200万画素)CCDを搭載し、非球面レンズを含む6群7枚構成の光学3倍“ズームニッコール(Zoom Nikkor)”レンズを採用する。焦点距離は5.8~17.4mm(35mmフィルム換算で38~114mm)。F値は2.8~4.9。最短撮影距離は30cmで、マクロモードでは4cm。電子ズームは2.5倍。測光方式はマルチ/中央部重点/スポット。露出補正は±2.0EVで1/3ステップ。5種類のシーンモード(パーティー、逆光、ポートレート、夜景ポートレート、海/雪)を搭載する。シャッタースピードは1秒~1/1000秒。10秒と3秒のセルフタイマーを利用できる。最大画像サイズは1632×1224ドットで、毎秒4コマの高速連写機能が利用可能(連続4コマ)。記録メディアにはコンパクトフラッシュ(CF)カード(Type I)を利用する。記録方式はDCF(JPEG)、Exif 2.2準拠でDPOF対応。

モニター用に11万画素の1.5インチ低温ポリシリコン液晶ディスプレーを搭載する。インターフェースはUSB。電源は単3アルカリ乾電池/ニカド電池/ニッケル水素電池×4本で、約60分の連続撮影が行なえる。本体サイズは幅108×奥行き38×高さ69mm、重量は約190g。製品パッケージには、ストラップ、USBケーブル『UC-E5』、ビデオケーブル、単3乾電池、8MBのCFカード『EC-8CF』、ドライバーソフト『Nikon View 5』(Ver.5.1.0)を同梱する。ドライバーソフトの対応OSは、Windows XP/2000 Professional/Me/98 SE、Mac OS 9.0/9.1/9.2、Mac OS X 10.1.2以降。オプションのアクセサリーとして、ソフトケース『CS-CP12』(価格は2000円、同時発売)、LCDフード『HL-CP11』(2500円、発売日未定)、ACアダプター『EH-53』(5500円、発売日未定)を用意する。

『COOLPIX 5700』
『COOLPIX 5700』

『COOLPIX 5700』は、2/3インチの524万画素(有効500万画素)CCDと、特殊低分散(ED:Extra-low Dispersion)ガラスレンズを2枚含む10群14枚構成の光学8倍ズームニッコールレンズを搭載したハイエンドモデル。ユーザーとして、デジタルカメラのヘビーユーザーや銀塩カメラのハイアマチュア、報道/出版関係を想定しているという。焦点距離は8.9~71.2mm(35mmフィルム換算で35~280mm)、F値は2.8~4.2で、絞りには7枚虹彩絞りを採用する(10段階、1/3EVステップ対応)。最短撮影距離は50cmで、マクロモード/マニュアルフォーカス時は約3cm。AFエリアは5個所(自動選択/手動選択)。テレ/ワイド間のズームは約2秒に高速化したという。連写は毎秒3コマで連続3コマ、毎秒1.5コマで連続10コマが可能。

測光方式は256分割マルチ/中央部重点/スポット/AFスポット。露出制御はプログラムオート/シャッター優先オート/絞り優先オート/マニュアルで、±2.0EV、1/3EVステップの露出補正とオートブラケッティングに対応。撮影感度はISO100相当(100/200/400/800相当に切り替え可能)。シャッタースピードは8秒~1/4000秒で、最大5分の長時間露出(BULB)も設定できる。セルフタイマーは10秒/3秒。本体上面には、セーフティロック機構付きのアクセサリーシューを装備する。ファインダーは、18万画素の0.44インチ高温ポリシリコンTFTカラー液晶ビューファインダー(倍率は約0.27~2.1倍、視度調整対応)を搭載し、モニター用に輝度/色調調整が可能な11万画素の1.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを搭載する。

最大記録解像度は2560×1920ドット。記録メディアにはCFカード(Type I/II)、マイクロドライブ(1GB)を利用する。記録方式はDCF、Exif 2.2準拠でDPOF対応。JPEG圧縮(1/4~1/16)のほか、非圧縮のRAW、TIFF-RGBも利用できる。動画はQuickTime。320×240ドット(QVGA)の毎秒15フレームで最長60秒の動画を記録できる。ノイズ除去機能や、2画素加算による画像合成を利用してダイナミックレンジと階調を拡大するクリアイメージモードも搭載する。

インターフェースはUSBで、オーディオビデオ出力端子も装備する。ビデオ出力はNTSC/PAL対応。電源は付属のイチウムイオンバッテリー『EN-EL1』のほか、別売の6Vリチウム電池『2CR5』、レリーズ/ズームスイッチ付きのバッテリーパック『MB-E5700』(単3アルカリ/リチウム/ニカド/ニッケル水素電池×6本、価格は1万8000円、発売日未定)、ACアダプターを利用できる。連続撮影時間は約90分。ボディーにはマグネシウム合金を採用し、本体サイズは幅108×奥行き102×高さ76mm、重量は約480g。32MBのCFカードが付属する。専用オプションとして、18mm相当のワイドコンバーター『WC-E80』と420mm相当のテレコンバーター『TC-E15D』を用意する。価格は2万5000円(発売日未定)。

『COOLPIX 4500』
『COOLPIX 4500』

『COOLPIX 4500』は、1/1.8インチの413万画素(有効400万画素)CCDと、400万画素CCD専用に新たに設計した非球面レンズを含む8群10枚構成の4倍ズームニッコールレンズを搭載し、ボディーのレンズ部が300度回転する独自の“スイバルデザイン”を継承したデジタルカメラ。内蔵スピードライトをオートポップアップで完全収納するなど従来製品より小型軽量化を図ったという。ターゲットとするのは、COOLPIX900系ユーザーや草花/昆虫などを撮影する“アドアマチュア”(アドはadvancedの意味)、人込みでの取材が多い報道カメラマンなど。

ズームレンズの焦点距離は7.85~32mm(35mmフィルム換算で38~155mm)、F値は2.6~5.1。絞りには7枚虹彩絞りを採用。最短撮影距離は30cm、マクロモードでは2cm。AFエリアは5個所(自動選択/手動選択)。ファインダーは実像式ズームファインダーで、倍率は0.34~1.27倍(視度調整対応)。モニター用に11万画素の1.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを搭載する。

測光方式は256分割マルチ/中央部重点/スポット/AFスポット。露出制御はプログラムオート/シャッター優先オート/絞り優先オート/マニュアルで、±2.0EV、1/3EVステップの露出補正とオートブラケッティングに対応。撮影感度はISO100相当(100/200/400/800相当に切り替え可能)。シャッタースピードは8秒~1/2300秒で、最大5分の長時間露出(BULB)も設定できる。セルフタイマーは10秒/3秒。16種類のシーンモード(夕焼け、ミュージアム打ち上げ花火、多重露出、クローズアップ、逆光、スポーツなど)を搭載する。高層ビルなどを見上げる角度で撮影した場合などに生じる像の歪みをデジタル処理で補正する機能(アオリ効果)も利用できるという。

記録解像度は最大2272×1704ドット。記録メディアはCFカード(Type I/II)、マイクロドライブ。記録方式はDCF、Exif 2.2準拠でDPOF対応。JPEG圧縮(1/4~1/16)のほか、非圧縮のTIFF-RGBにも対応。動画はQuickTime。音声付き動画を35秒、音声メモを最長20秒まで記録できる。

インターフェースはUSBとオーディオビデオ出力(NTSC/PAL)を装備する。電源は付属のイチウムイオンバッテリー『EN-EL1』のほか、別売の6Vリチウム電池『2CR5』、ACアダプターを利用できる。ボディーにはマグネシウム合金を採用し、本体サイズは幅130×奥行き50×高さ73mm、重量は約360g。16MBのCFカードが付属する。また、オプションのアクセサリーとしてCOOLPIX900用のコンバーターレンズが利用できるほか、近接撮影用のマクロクールライト『SL-1』(1万1000円、発売日未定)を発売する。

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