ついに、カノープス製のGeForce4シリーズ搭載ビデオカードが発売になった。カノープスのGeForce4シリーズ製品はGeForce4 MX460搭載カード「SPECTRA WF17」と同Ti4600搭載カード「SPECTRA WX25」の2製品が発表されているが、今回登場したのは前者「SPECTRA WF17」。SPECTRA WX25は当初の発表どおり6月登場予定となっている。
“W-RGB” |
“SSH2 TypeDD” |
SPECTRA WF17とSPECTRA WX25は、発表レベルでははじめて、カノープスが“W-RGB”と呼ぶデュアルD-Sub15ピンインターフェイスを持つカードとして話題になったもの。実際の販売レベルではすでに製品がMSIから登場しており、ビデオ入出力機能を装備するものすら店頭に並んでいる状態であるためすでに目新しさはない。しかしそれでも「アナログ出力時に最適の画像が得られる用チューンした」(カノープス)というデュアルD-Sub出力のカードに魅力を感じる人は少なくないだろう。
そのデュアルD-Sub出力は、ビデオチップのアナログ信号をメイン基板とは別の基板で出力する“SSH”(Signal Super Highway)の新型“SSH2 TypeDD”で対応。GeForce2/3シリーズとGeForce4シリーズでは出力面の仕様が大きく異なっているため、これまでのSSHはBNC出力を実現する“SSH Type-B”しか利用できなくなっている点にはやや注意が必要だ。
SSH TypeDD単品。構造自体はシンプルに見える | カード本体 | カード裏面 |
“FireBird G2 Twin Blow” |
このほかにもこだわりは随所に見られ、一般にGeForce4 MX460カードは6層基板で作られているのに対し、高速動作時の安定性を向上させるという変則8層基板を採用してきたのはいかにもカノープス的。コストに直接跳ね返ってくる高級コンデンサを当たり前のように採用してくるあたりも高級ブランドたるゆえんだろう。なおチップクーラーは同社製の「FireBird G2 Twin Blow」。「BGAパッケージのメモリは大して発熱しないため、わざわざ巨大なヒートシンクを取り付ける必要はない」(同社)との理由から、メモリチップは剥き出しとなっている。
300MHzのコアクロックと550MHzのメモリクロックはNvidiaの仕様どおりとなっており、価格はコムサテライト3号店で2万8800円。またOVERTOPでは明日29日に入荷し2万9800円前後で販売開始予定であるなど、今週末にかけて各店へ順次入荷するようだ。市場に流通するほとんどのGeForce4 Ti4200カードよりも高価で、他社製のGeForce4 MX460カードと比べても1万円程度高いが、それでも描画クオリティ重視の熱心なファンたちから人気を集めるのは間違いない。
LeadtekからもGeForce4 MX460カード、こちらはVIVO対応
一方こちらも人気ブランドであるLeadtekからは、同社初のGeForce4 MX460カード「WinFast A170 Pro TD MyVIVO」が登場。インターフェイスはGeForce4 MX460カードとして標準的なD-Sub15ピン×1、ビデオ入出力×1、DVI-I×1で、Leadtek製GeForce4シリーズではじめてビデオ入出力に対応した同製品をLeadtekでは“MyVIVO”と名付けている。同梱ビデオ編集ソフトはIEEE1394インターフェイスカードなどで採用実績のあるMGI製の「VideoWAVE 5.0 Standard」。このほかソフトDVDプレーヤ「WinFast DVD」にフルバージョンのゲームソフト「Aquanox」「Master Rallye」の2本も同梱している。実売価格は1万7980円~1万8800円。
「WinFast A170 Pro TD MyVIVO」 | “Leadtek”ロゴ入りの青いVIVOケーブルを同梱 | MGI「VideoWAVE 5.0 Standard」のスクリーンショットがパッケージ裏面に印刷されている |
価格 | ショップ |
---|---|
\17,980 | クレバリー1号店 WonderCity |
\18,300 | OVERTOP |
\18,500 | コムサテライト3号店 |
\18,800 | 高速電脳 |