エプソンダイレクトの液晶一体型「PTシリーズ」にPentium 4モデル「PT4000」が追加された。フットプリントは変わらないが、排熱機能を強化した新筐体を採用し、下は1.7GHzから最高2.4GHzのPentium 4を搭載可能だ。
B.T.O.メニューでCeleron-1.7GHzも選択可能
写真1 本体左側面。あまり極端に倒すことはできず、最大限(15度)倒しても、液晶背面が台座よりも2cm弱飛び出す程度。上下2つのダイヤルは輝度と音量(ボリューム)の調整つまみ。 |
チップセットはi845(B-step)で、ビデオチップはノート向けのATI製Mobility RADEON 7500を搭載。液晶一体型モデルながら、ビデオメモリは32MBと潤沢に載せており、2台目のモニタを接続してマルチモニタ表示にすれば最大1600×1200ドット/フルカラー(外部モニタ)&1024×768ドット/フルカラー(液晶モニタ)の広大なデスクトップ画面が利用できる。CRT出力、PS/2×2、シリアル、パラレルの各種端子は背面にまとめられており、USBは背面に2つ、前面右脇に2つの合計4つを装備する(写真3)。
写真2 右側面にはFDDと光メディアドライブを内蔵する。光メディアドライブはスリムタイプなので、残念ながら記録型DVDなどは選べない。 |
写真3 本体背面。スリットを多くして、排熱効率を高めている。ファンの回転がさほど速くないためか、評価機(Pentium 4-1.7GHz)では風切り音も耳につかず極めて静かだ。 |
PT4000の新型筐体は従来モデル(PT-3000)より排熱機構を強化したため、液晶モニタ裏側の厚みが増したとのことだが、台座部分(電源とHDDを収納)のサイズが変わらないので、フットプリントは増えていない。ただ、A4ノートPCでも最上位モデルではSXGA+(1400×1050ドット)以上の表示解像度が主流になっている今では、Pentium 4搭載マシンでXGA表示というのはややアンバランスな印象は否めない。CPUをCeleron-1.7GHzに変更すれば、評価機の構成でも20万円を切るコストパフォーマンスの高さは魅力的だが、本機の省スペース性に今以上の高性能(特に高解像度表示)を求める声にもぜひ応えてほしい。
Endeavor PT4000(評価モデル)の主なスペック | |
製品名 | Endeavor PT4000 |
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CPU | Pentium 4-1.7GHz |
メモリ | 256MB |
ビデオ | Mobility RADEON 7500 |
HDD | 40GB |
光メディアドライブ | CD-RW(R24倍速/RW10倍速/CD24倍速) |
通信 | LAN |
OS | Windows XP Home Edition |
モニタ | 15インチTFT |
オフィスアプリ | オプション |