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ローエンドOpenGLカード「ELSA Synergy4 550XGL」が6万円程度で発売に

2002年05月24日 00時00分更新

文● Jo_Kubota

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ELSA Synergy4 550XGL
「ELSA Synergy4 550XGL」

 OpenGLアクセラレータ“Quadro4”シリーズのエントリーモデルにあたる“Quadro4 550XGL”を搭載するカード「ELSA Synergy4 550XGL」(以下550XGL)が登場。Nvidiaから発表されながらELSAの製品ラインアップには搭載製品のない“Quadro4 700XGL”を除き、ELSAから発表されていたQuadro4ベースのOpenGLアクセラレータはこれですべてが市場に姿を現したことになる。



仕様一覧
パッケージに記載された主な仕様

 Quadro4 550XGLは“GeForce4 MX440”をベースとするOpenGLアクセラレータ。先に登場したQuadro4 900XGL/750XGLがGeForce4 Tiシリーズをベースにしていたのとはこの点が決定的に異なっている。コアクロックと64MB搭載するVRAMのクロックはGeForce4 MX440を踏襲しており、それぞれ270MHz/200MHz(DDR 400MHz)。カード上にはコアチップの上にヒートシンクが載せられているのみで、ファンレスで動作する。なお搭載するメモリチップはGeForce4 MX460、そして550XGLの上位モデルである「ELSA GLoria4 750XGL」とも同じ、最高275MHz駆動をサポートする3.6ns品。この点だけ見るとGeForce4 MX460がベースのように見えるので注意してほしい。ずいぶんと動作マージンのあるメモリを積んでいるというわけだ。



ヒートシンク K4026323RA-GC36 8881 VER:100
チップクーラーはファンレス仕様。なおカード自体はLow Profileに対応しているが、ブラケットは付属していないメモリチップはSamsungの“K4026323RA-GC36”。表裏合計4枚で64MBカード上には“8881”というシルク印刷を確認できた。型番を見る限り、ELSAの指示でMSIが製造したものである可能性は高いように思える
LFH端子
LFH端子と専用ケーブル

 モニタ出力インターフェイスにはELSAが“LFH”と呼ぶ独自仕様。このLFH端子はMatroxの「Millennium G500」デュアルDVI出力モデルが搭載していた端子と同じようなものだと判断して良さそうだ。同梱の専用のケーブルを接続することでD-Sub15ピン×2によるアナログ2系統の出力が可能だ。ちなみにエルザジャパンのウェブサイトによると、Synergy4 550XGLはデュアルDVI出力にも対応しているとあり、今後オプションとしてLFH接続のデュアルDVI出力ケーブルが販売される可能性は決して少なくない。

 対応APIはOpenGL1.3とDirectX7/8だが、GeForce4 MX440がベースである以上、DirectX8世代のサポートはある程度制限されるだろう。対応OSはWindows 98/Me/NT4.0/2000/XPで、Windows XPについては64bit版もサポートされているのは上位モデルと変わらない。



約6万円

 実売価格は5万5980円~5万9800円。決して安価ではないが、しかし一方でOpenGLに特化したアクセラレータが6万円程度で買えるというのは3D CG入門者には魅力だろう。ただ6万円出すとGeForce4 Ti4600搭載カードを購入してお釣りが来るわけで、若干悩ましいところではある。


25日現在の価格情報
価格ショップ
\55,980クレバリー1号店
WonderCity
\59,799TSUKUMO eX.
\59,800コムサテライト3号店
ZOA 秋葉原本店
TWOTOP 秋葉原本店
T-ZONE.PC DIY SHOP
BLESS 秋葉原本店
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