(株)エヌ・ティ・ティ・データは23日、カード決済ネットワーク“CAFIS(キャフィス)”をIPで接続できるようにすると発表した。CAFIS専用ネットワーク“CAFIS IP-VPN”を構築し、10月1日から対応する。
同社では、これまでプロトコルとして、CAFIS独自手順、X.25手順を使用しきたが、IPを利用することにより、処理の高速化や、ユーザーのシステム構築にかかる費用を削減できるとしており、1取引にかかる処理時間が0.9秒から0.13秒に、通信機器にかかる費用が約4分の1にできるという。併せて、64kbpsのデジタル専用線を利用する場合のCAFIS接続料金を従来の半額にするとしている(1回線あたり月額5万円から)。
CAFISシステム構成図 |
CAFISは、クレジットカード会社、金融機関、企業、加盟店相互間で、クレジット情報(与信照会、売上など)や、デビットカードサービス、コンビニCDサービスなどの資金移動情報をオンラインで中継するサービス。利用者数は、加盟店約1400社、カード会社約150社、金融機関約1600社などで、月間取引量は約9000万件。